劇団☆新感線の舞台『バサラオ』を観てきました。
私は演劇は好きですが新感線の作品を観るのは今回が初めて。
もし偶然この記事に辿り着いてしまった新感線ファンの方がいらっしゃいましたら、素人目線の拙い感想文ということで大目に見ていただけたら幸いです。
(熱心なファンが多いと聞いているので、盛大な予防線)
さて、それでは感想!
※ネタバレを含みますのでご注意ください。

開演したらまず、客席も明るいまま結構長尺でロックが鳴り響く。
否が応でも高まる期待…!
最初に登場したのはフードをかぶった人物。
1階席後方から登場して、そのまま客席通路でフードを脱ぐ。
誰だ…?と双眼鏡でガン見していると、中村倫也さん。
お顔が美しい…!
もう少し先のシーンになるけど、中村さん、歌がとてもお上手でびっくりした。
そういえばアラジンの吹き替えとかやってたっけ。
でも歌のイメージがそこまで強くなかったので「うまっ!」と新鮮に感動してしまった。
主要キャストの初登場シーンはどれも印象的だったな。
生田斗真さんは桜の木をバックに、上から吊られて登場。
狂い咲く桜と相まって、異様なまでの美しさだった。
そのまま歌とダンスも披露。特にダンスはキレッキレ!さすがです。
皆さん得意不得意あるだろうけど、この作品の主要キャストでダンスがいちばん上手かったのは生田さんな気がする。
りょうさんとその仲間たちの衣装、派手だけどかわいい。色づかいが好み。
りょうさんのダンス姿なんてレアじゃない!?
かっこよかった!もっと見たかったな〜
それから、西野七瀬ちゃん。
私は少しだけ乃木坂46のファンをしていた時期があるのだけど、初めてライブに行ったのはなーちゃんの卒業直後だったので生で見るのは今回が初めて。かわいい!
卒業後はドラマなどでの活躍を見てるけど、徐々に演技上手くなってるよね!?
それに、今回観て映像作品より舞台向きなんじゃないかと思った。
身のこなしが軽やかで、殺陣のシーンはかっこいい。
台詞の発声もしっかりしていて、いい感じ。
なーちゃんのそのままの声は舞台向きではない気がするから、頑張って練習したんだろうなあ。尊敬します…!
ヘビメタ?を歌いながら登場するミカド(笑)
これは古田新太さんにしかできないわ。
素っぽい関西弁も京の帝と合っててよかった。
新感線の作品、恥ずかしながら少し前まで映像すら観たことがなかったんだけど、予習しておこうと思ってAmazonプライムで2011年版の『髑髏城の七人』(以下「ワカドクロ」)だけ観ていた。
そのワカドクロでお見かけした新感線の役者さんたちがたくさん出演していて、あの歌上手い女性!とか特徴的な喋り方する男性!とかわかって楽しかった。
帰ってからパンフレットでお名前確認しました。
ワカドクロには歌やダンスのシーンはなかったけど、バサラオは歌うし踊る!楽しい!
同じ「いのうえ歌舞伎」のシリーズだけど、作品によって演出が違うのかな。
まあ13年も経っているから、そりゃ演出も変わるか。他にも過去作観てみよう〜
逆に共通点でいえば、ワカドクロにもバサラオにも男性どうしの口移しシーンがあった。新感線の定番なのかな(笑)
美しいお二人なので全然見られるけど、双眼鏡で観てたら急に口づけたのでドキッとしてしまったよね…
そういえば、開演前のアナウンスで「キャストが客席通路を『頻繁に』通過します」っていうの、初めて聞いた(笑)
実際、確かに頻繁だった。
観客を喜ばせるための客席降りというレベルではなく、なんなら袖からの出入りより多い?くらいの頻度で1階席の通路を行ったり来たり。
花道みたいな感覚かな。私は2階席だったので1階席楽しそうでいいな〜と思いながら見ていた。
登場とか捌けるシーンとか、歌終わりとか見得とか、もっと拍手したかったな〜
あと歌に合わせて手拍子したり。
周りがあまりそういう感じではなかったので、ずっと小さく拍手&手拍子してた。
二幕で扇子振るシーンは楽しみにしてたのに、周りを気にして振れなかった…
みんな(私の周りだけかも)ノリ良くないなあ…と思ってしまったし、周りの目を気にしてしまった自分にもガッカリ。
でも、改めて私は参加型のお芝居が好きなんだなあと実感する機会となりました。
次があったらそのときは全力で参加したい!
一幕は、観客に登場人物や設定を紹介するのが主という感じ。
二幕に入ってから、物語が大きく動き始める。
登場人物が多い上に敵味方が二転三転してよくわからなくなるけれど、一方が善でもう一方が悪、という二元論でないのがリアルなのかも。
実際の戦国の世も「絶対悪」がいたわけではなく、それぞれの正義のもと戦った結果殺し合いになってしまったのだろうし。
実際に東と西の両方に帝がいた時代あったよね?
…と思っていたら、パンフレットで触れられていました。後醍醐天皇と足利尊氏の対談(笑)
史実も知りたいけどしっかり歴史を学ぶ気力はない…という人(私)でも簡単に時代背景が掴めるように工夫されていて助かる。
主要人物がみんな自分勝手で、まともな人や共感できる人が誰一人としていなかった。
一幕ではいい人で主人公然としていたカイリ(中村倫也さん)も、二幕では本性を現すし。
なんならカイリがいちばん身勝手ですよね。
好きな女の復讐だかモテ男への嫉妬だか知らないけれど、国を巻き込んでの大乱闘にしてしまうのやばすぎる。
自分が殺した男しか愛せないというアキノ(なーちゃん)には、『あなたの番です』の黒島ちゃんが重なった。
二幕のなーちゃんは一皮剥けた感があってとてもよかったな。
これからも舞台作品でちょっと狂った役やってほしい!
ずっとアキノを心配して最後は命がけで助けたカコ様(中谷さとみさん)だけがこの作品唯一の良心だった。
二幕の中盤から、これはどうやって収集つけるんだろう…と疑問に思っていたら、収集ついてなかった(笑)
出演者総出(死んだ人も生き返る)の楽しげな歌&ダンスタイムでなんだかハッピーエンドみたいな爽やかな終わり方をしたけど、あれはエンドロールみたいなものだから…
ストーリーは全然ハッピーエンドじゃない。
毒消しの薬を飲まされたカイリはその後どうなるのか。光を消した者として断罪されるのか。
執権もミカドも失ったヒノモトは誰が指揮するのか。
まだまだ物語の続きはありそうだけど、歴史というのは完結しないものだから、そういう意味ではリアルな終わり方だったのかも。
あと、ハッピーエンドではない(主要人物がほぼ全員死ぬ)のも、とても日本的というか、歌舞伎っぽさみたいなものを感じたな。
演出面では、歌舞伎のかっこいいところを取り入れてはいるけど寄せすぎない、あくまで「いのうえ歌舞伎」という独自のジャンルとして成り立っているところがいい。
真似したらただの歌舞伎になってしまうし、歌舞伎を作るのは本家の人たちに任せておけばいいもんね。
ハードロックが鳴り響くなか見得を切る、みたいな他では絶対に見られない演出にこそ、新感線がやる意味を感じた。
あと、実際に会場で観ると、映像で観ていた以上に照明が綺麗だし派手だった。
あのレーザー光線みたいな照明、ライブではよく見るけど舞台では初めて見たかも。
場面転換のときにレーザー光線を何本もクロスさせて観客からの視界を遮るの、ただ暗転するより奥が見えづらい上にかっこいいので効果的かもしれない。
カーテンコールは3回?4回?くらい。
あまり多いと演者さんも疲れてるのにいいの…?などと考えてしまうけど、出てきてくれるのは単純に嬉しい。
生田斗真さんと目合った気がする!(パレード中のミッキーにも「私に手振った!?」と騒ぐタイプの人間です)
でもカーテンコールに限らず生田さんに限らず、芝居中もキャストの皆さん客席を見渡しながら演技してくれるシーンが結構あり、今こっち見た!?とドキドキすることが多かった。
この記事を書いている今(観劇の翌日)何気なく配役表を見ていたら「ナレーション/生田竜聖」「六方指導/尾上松也」とあってびっくりした。
弟と友達…!
六方は結構本格的だなと思っていたけど、松也さんの指導があったのね。納得。
そんな感じで私の新感線デビューは無事に終わりました。
楽しかった~!次も絶対に観に行く!




また好きなものが増えてしまった。幸せだなあ。