徒然なるまま

日々の記録

「書く」ことへのモチベが下がったら読み返したい『書く習慣』

いしかわゆきさんの著書『書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜』を読んだので感想。

私は、最初の自己紹介ブログでも書いたとおり書くことは嫌いではなかったし、文章を褒めてもらったことも何度かある。

「私は文章が得意なんだ」と思ってしまいブログを始めてはみたものの、どうも自分の文章の面白くなさが気になる。

すごく感情を動かされた舞台や映画を観ても感想は「よかった」「素敵だった」など薄いものばかり。

これでは、読んだ人に共感してもらうどころか、自分の記憶が薄れてからブログを読み返してみても、きっと当時の感動を思い出せない。

それじゃ意味がない!ブログを始めたそもそもの目的は、感動を残しておきたかったからなのに…

 

だいぶ前にインスタで紹介されているのを見て気になり、読みたい本リストに入れていた本書。

最近になってまた別の方がブログで紹介しているのを目にして、思い切って読んでみました。

以下は、読みながら書いた読書メモ(引用部分が多くなりすぎてしまったので少し要約や言い換えをしています)。

本の中には読書感想文の書き方の項目もあるのに、そのとおりに書いていなくて少し後ろめたい…

 

読書メモ

第1章 言葉と仲良くなれば書けるようになる

まずはその「メイク」を脱ぎ捨てよう

上司への愚痴も、人に見せるとなるとマイルドな表現になる。人に伝わる面白い文章とは、その人の心からの本音が書いてあるもの。

→感情を繕わずにそのまま吐き出したほうが、おもしろい文章になるし共感も得られる!

人に見せることを意識すると着飾った文章になる。誰にも見せない前提で書く練習をしてみよう。

→私はブログで書く文章を面白くしたくてこの本を手に取ったので「見せる」文章を書きたい。でも見せない「つもり」で書くことはできる。とりあえず見せないつもりで書いてみて、公開前に確認する癖をつけよう。

小論文・レポートの「お作法」、いりますか?

あえて句読点を入れず、言葉を重ねて捲し立てるという手法もある。

→昂った感情がより伝わりやすい。好きなものへの愛をこうやって叫んでいるブログ、好きだな〜

「うわぁ~」と思ったら「うわぁ~」と書いてしまえ

「うわぁ~」に人柄や本音が滲み出ているのだから「驚いた」「恐れ慄いた」などと言い直したらもったいない。

→素直な感情は語彙以上にものを言う、ということかな。

 

第2章 習慣になれば書くのが楽しくなる

「自分日記」で思いを言葉に変えていこう

突然指名されてもサラッと自分の考えを答えられる人は、自分の考えを言語化するのに慣れている人。

→こういう場面でもごもごしてしまう。言語化の練習必要だな… 仕事中に「自分日記」は書きにくいけど、他にできることはないか考えよう。

「思考停止時間」を探し出せ!

・湯船に浸かっている時間

→ノってるときはお風呂とかトイレとかのスキマ時間でブログ書いてたけど、最近やってない。またやってみよう!

「毎日やる宣言」で自分のプライドを利用する

習慣化ができない原因の1つに「やめても誰にも怒られない」という「甘え」の感情がある。「誰かに宣言する」ことも習慣化の手段。

→自分にはこれがいちばん効く気がする。毎日ブログを書くのは無理だから、毎日Twitterで日記書いてみる!?

「本・漫画・映画」はツイートするまでが体験

意外と人は他人の意見を知りたがる

→確かに知りたい!感想ブログ書くほどではない映画の感想をNotionに溜めてるけど、Twitterですぐに出すようにしようかな。感想ブログ書くものも、観た直後に取り急ぎ140字で投稿してもいいかもしれない。

 

第3章 ネタを見つけられると止まらなくなる

「愛」のある発信は無益でも受け取ってもらえる

どんな文章テクニックをも凌駕する最強のコンテンツ。それは、「好きなものについて書く」こと。

→本当にそう思う。全く知らない人の、全く知らないアイドルへの熱量高い文章とか、つい読んでしまう。

「枯れた心」からネタは生まれない

たとえば映画を観ても、「楽しかった」「良かった」だけではなく色々な感想が浮かんでくるはず。

→そのはずなんだよな〜… 言語化難しい!

コンテンツに触れてしばらくすると思い出せなくなり、「楽しかった」だけの薄い感想になってしまう。

→本当にもったいない!私は読んだそばからペラッペラな感想になってしまうけど。だからこそ言語化の練習大事!

「面白かった」でおわらない人になるための読書術

アウトプットとインプットのバランスは7:3が最適。つまりアウトプットが読書のメイン。 

→私は3:7くらい、いや1:9くらいになってしまっているな… アウトプット心がけたい。

 

第4章 ちゃんと伝わると嬉しくなる

その文章、「中学生」にも伝わるレベルですか?

専門用語を日常的に使っている人はそれに慣れてしまい、その自覚もなくなっている。聞いている側もわざわざ話の腰を折って用語の意味を質問せず、知ったかぶってしまう。

→どちらの立場も心当たりがある… 昔何かで見た「自分の説明が相手に伝わらないのは自分の説明力のせい、相手の説明が自分に伝わらないのは自分の理解力のせい」という捉え方を意識していきたい。

すべての文章は「知るかボケ」前提で書く

自分が知っていることを世の中の当たり前だと思わない 

・専門用語は使わない
・固有名詞には必ず説明を入れる

→これは、内容を広く伝えたい説明の際には重要だと思う。旅行ブログとか。一方、熱量を伝えたい推し活ブログではあえて専門用語を多用するのもテクニックかもしれない。同じ趣味の人だけに向けた、その分野に明るくない人が読んだら全く何を言ってるのかわからない文章。逆に惹かれる。私は自分が明るくない分野のこういう記事を読むのが結構好き。

「たったひとり」の向こうに世界は広がっている

たくさんの人に読まれたいと思えば思うほど、「誰にも刺さらないふんわりとした文章」になる。

→まさに私の文章がそう。当たり障りなく、満遍ない文章…

身近なひとりを思い浮かべて書いた文章は、その他大勢にも届く。

→これは知らなかった。実践してみたい。

「誰でも書けそうな文章」から抜け出す方法

著者がベストセラーをSNSでおすすめしたところ、多くの人が購入した。これまで本の存在を知っていても購入していなかった人が購入したのは、SNSの文章を通じて著者の本への情熱が伝わったから。 

→すごくわかる。偶然出会ったばかりのブログでも、文章で熱意が伝われば「信頼」に繋がり行動することもあるし。この『書く習慣』を買ったのもまさにそう。

「この人の解釈、好きだなぁ」とか、「この人の考えかたはいいなぁ」と思ってもらえたら、文章を通じてファンがつくようになる。

→これが私の理想!少数でもいいから、共感してファンになってくれる人がいたら嬉しいなあ。

 

第5章 読まれるともっと好きになる

文章の顔はイケメンよりも「三枚目」くらいがいい

文章のタイトルは、「パワーワード」と「主観」を混じえて具体的な内容をチラ見せ。中身を読みたくなる。

→なかなか難しい… 練習あるのみ。このブログのタイトルは「主観」を交えてみたつもりだけどどうかな。

誰かの「日課」にしてもらう

毎回同じ時間帯や曜日に投稿すれば、読む人の習慣にしてもらえる可能性がある。 

→できたらいいなあ。でも義務化して嫌になってしまうことだけは避けたい。無理のない範囲で…

過去の自分に向けて書くと、「未来の誰か」が救われる

「過去の何も知らない自分」に向けた文章は、具体的なエピソードや後悔、失敗を未然に防ぐためのノウハウが詰まった、価値のあるもの。

→旅行先での失敗など、誰かの役に立つかもしれない。「誰も興味ないよな…」とカットしないで、ありのまま書いてみよう。

惹きつけたいなら、「調和」を乱そう

著者は、新海誠監督の『天気の子』について、「主人公めちゃくちゃ自己中だな!」との感想を書いた。

→作品自体はとてもよかったけどある一点が微妙だったときって、作品を否定したくないから微妙な点をあえて書かなかったりすることがある。他人の目を気にしてというよりは自分の気持ち的に。それもありのまま出したほうがおもしろいかもな〜

本筋とは関係ないけど『天気の子』への感想がその通りすぎて笑った。

反応がなくても、みんな「ひっそり読んでいる」よ

書き手が「読まれた」ことを知る方法は意外と少ない。実際は反応せずに読んでいる人が大多数を占めている。

→そうかあ。反応がすべてとは思わないけど、反応少なくなるとモチベーション下がるのよな。でも読んでくれていると信じて頑張ろう。というか私も好きなブロガーさんのブログ特に反応しないで読んでるわ…

 

第6章 「書く」ことが与えてくれるもの

「口下手な自分」をちゃんとわかってもらえる

口下手でもコミュ障でも、ちゃんとわかってもらえる場所を作るために、書くことが一役買ってくれる

→この項目の前半に書いてあることは、正論だとは思いつつあまり自分には刺さらなかったけど(組織に属して仕事している自分の現状では、苦手でも対面のコミュニケーションは避けられないから)、この一節は刺さった。仕事では難しくても、趣味のSNSやブログで素直な気持ちを書いて「わかってもらえる場所」にすることはできるかもしれない。

 

感想

確実に「書く」ことへのハードルを下げてくれる本。

私はこういう実用書?ビジネス書?が得意ではなくほぼ読み切ったことがなかったのだけれど、本書はもともと著者がnoteに投稿した1,000字程度の記事をまとめて本にしたものだそうで、2日間であっさり読み切ることができました。

書くことを義務のように感じて、モチベーションが下がってしまったときに読み返したい。

自分のスタイルに合っているのかどうかわからないけれど(短くても毎日書く習慣をつけたいのか?感情が動いたときだけバーッと長文を書きたいのか?)せっかくなので「#1ヶ月書くチャレンジ」をしてみようと思う。

1ヶ月やってみて「何か違う」と思っても、それはそれでアリだよね。