徒然なるまま

日々の記録

絶妙なバランスの映画『ラストマイル』

満島ひかりさん主演の映画『ラストマイル』を観てきたので感想です。

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

本作は、野木亜紀子さんが脚本を手がけ、同じく野木さん脚本のドラマ『アンナチュラル』『MIU404』のメインキャストが勢揃いということで、公開前からとても盛り上がっていました。

アンナチュラルはリアルタイムで観ていたものの時間が経ちすぎてうろ覚え、MIU404は家族が観ていたのを横で流し見していた程度で、ほぼ内容を覚えていませんでした。そんな私の感想。

 

いろいろな感情はあれど、とりあえずすごくよかった…!

 

あれだけの豪華キャスト、濃いキャラが揃っていながら一切喧嘩せず、物語を構成するピースとして存在しているのがすごい。

野木さんもXで言っていたとおり「彼らは彼らの仕事をしている」だけ。

登場人物ひとりひとりがそれぞれの場所でそれぞれの仕事を全うし、生活を送っているだけ。

現実世界と変わらない。それがすごくリアルだと感じた。

 

アンナチュラルとMIUメンバーの出演は、「ファンにとってはたまらないけど物語的には不自然に詰め込んでる感」があったら少し嫌だなと思ってしまっていたけど、全く違和感なかった。…いや、野木さん脚本にそんな心配は失礼なのかもしれないけど。

私が「シェアード・ユニバース作品」を書いたら絶対にアンナチュラルメンバーとMIUメンバーを会わせたくなっちゃうけど、そういうことしないのが自然でいい(でも会ってるところも見てみたい)。

 

岡田将生さんはやっぱりイケメン。

顔がいいのにそれに甘んじず、演技力もちゃんと高いのが素敵。

エレナ(満島ひかりさん)と出会った当初、エレナに詰められて少し怯むような表情をしていたのが印象的だった。

フィクションでよく描かれる「無気力無関心だったけど徐々に心を開いていく若者」ポジションでありながら、それらがいちいち大袈裟じゃなく自然なのがよかった。年齢的にもちょうどいい。

犯行予告のウェブCMを見つけるシーンで、株価下落を防ぐためすぐには警察に通報しない選択をするエレナに対して岡田さん演じる孔はきちんと怒っていて、良識を持った社会人だ…とホッとした。

 

満島ひかりさんはやっぱり上手いな。

飄々としてるけど実は重たいものを背負っている役柄。

その抱え込んだものがふいに表出するシーンがいくつかあったけど、そういう演技がとても上手だと思った。

エレナは強い女だけど、硬い鎧の下にはとても脆くて繊細な女性が隠れていて、満島ひかりさんのイメージと合致する。

野木さんが当て書きと言っていたけど、本当にぴったり。

孔と初対面のときにいきなり下の名前で呼んだり呼ばせたり、時差が…と冗談っぽく笑うのに少し引っかかっていたけど、真相を知ってから思い返すと腑に落ちた。

 

緊迫感ある焼き鳥爆弾事件が落ち着いた後の、エレナと孔のリラックスしたシーンがすごく好き。

急に距離が縮まったようでよかったな。

余談ですが、この爆弾を処理する丸山智己さんがかっこよすぎた。もっと出てきてくれてもよかったのに。

 

この爆弾騒動に繋がった「エレナが倉庫内の商品を買う」という設定、(昔は欲しいものを自由に手に入れられなかったから)欲しいものは「全部」と答えるシーンと、倉庫内の商品で秘密基地みたいな空間を作っちゃうおもしろシーンからすべて繋がっていて、流れの美しさに脱帽。

 

宇野祥平さん演じる佐野(息子)が、質はいいけどコストがかかる洗濯機を作る会社に勤めていて、会社が倒産したくだり。

切ないねぇ…と思っていたら、最後にあんな爽快な伏線回収が待っていたなんて!

出てくるものすべてに意味があった…!

 

エレナの働きかけにより配送料上乗せは叶ったものの、当の配送業者は「焼け石に水」と言っていたし、デリファス的には経費が増えた訳だから、利益を上げるため今までよりノルマが厳しくなりそう。

山崎(中村倫也さん)が飛ぶことになった原因の解決にはなっていない気がする。

孔が最後に山崎の落書きを見て息を詰めてたシーンには不安を覚えたし、今後も悲劇が繰り返されないとは限らない。

 

ディーン・フジオカさん演じる五十嵐も、平気そうにはしているけどいつ溢れるかわからないコップを隠しながらギリギリで働いてるんだろう。

上司に詰められてエレナの手柄を横取りしたのは、自分の評価を上げるためというよりは窮地に立たされた自分の身を守るための苦渋の選択のように見えた。

ふと山崎のことを思い出しては、自分もいつか…みたいな思いがよぎることもあるのかな。

最後のほう、五十嵐が自分のIDを手すりの上でスーッと滑らせながら歩いてて、途中で手すりの出っ張り?にカンッて当たって止まるシーン。躓きの暗喩か何かかな。

近いうちにデリファスを辞めるんじゃないかと思ってしまった。

 

実在の企業を思い出さずにはいられない本作だけど、問題提起もしつつ必要以上に責めすぎない、というか企業だけが悪いわけではなくそれに依存している消費者や仕組みそのものを変えないとどうにもならないよね、という結論に落ち着くあたりちょうどいいバランスだと感じた。

 

私の願望強めの考察だけど、デリファスを解雇されたエレナは現代のEC・物流の仕組みの問題そのものを解決するために何らかの行動を開始するんじゃないだろうか。

終盤、エレナが本社のサラと話していたシーンで「爆弾はまだある」と言っていたの、自分のIDを封筒に入れながらだったので「これを返送する=辞める」ことを指しているのかと思ったのだけど、既に解雇されているのに辞めることを「爆弾」とは言わないよね。

デリファスに送る爆弾としては、デリファスへの打撃(攻撃が目的ではないけど、根本的な解決のためにはEC企業への打撃は避けられない)を与えるものとして、EC・物流の問題を解決するための行動というのが個人的にはしっくりきた。

 

その他雑感。

 

MIU404の曲はテンション上がりますね。

得田真裕さん好き。

…と思って調べたらアンナチュラルもラストマイルも得田さんだった。

全然テイスト違うのにすごい。

 

MIUの2人は、あんなにかっこよかったっけ?

アンナチュラルチームもMIUチームも、出演時間が短いからこそ仕事人感が出ていてかっこよかったな。ドラマ観よ!

 

アンナチュラルのときは学生バイトだった久部くん(窪田正孝さん)が研修医になってたのアツい。

法医学の道に進むのか目の前の命を助けるお医者さんになるのかわからないけど、どちらを選んでも彼はたくさんの人を救うんだろうな。

 

大倉孝二さんスタイルいい!

真面目な役を演じてる大倉さんはかっこいいね。

そうじゃないときも好きだけど、ギャップがいいのよ。

 

アンナチュラルに望月歩くん出てたの知らなかった。

映画観終わってから調べて「あのときの!」ってなったけど、ドラマ当時は望月くん知らなかったからな。

MIUの前田旺志郎くんもだけど、いい育ち方をしてくれてありがとうの気持ち。

若い子のこういう展開にはウルウルしてしまう。

 

中村倫也さんは、サプライズ出演だったんですね。

映画公開から情報解禁までの間にSNSとかで出てたって情報を見かけなかったけど、みんなサプライズだと知ってちゃんと黙ってたのかな。

私だったら、あらかじめ出演者把握していないので「知らなかったけど中村倫也でてた!」とか悪気なく呟いちゃいそう。危ない。

中村さん演じる山崎は、この映画の鍵を握る人物。

個人的にはバサラオを観た直後ということもあり、あの中村倫也をこの使い方で!?贅沢!!という感想です。

 

最後に、この映画のタイトルについて。

観る前は、タイトルから勝手にラストワンマイル=配送業者の人が起こした事件なのかと思っていたけど、全然違った。

阿部サダヲさん演じる八木が昔は誇りを持ってた、と語っていたけど「ラストマイル」は最後の一区間(の輸送)のこと。

なくてはならない存在のはずなのに、作中で大企業からは叩かれ、お客さんからも大切にされず、観ていてつらいシーンもあった。

ああいうことばかりではないはずだし、自分にできることはあまりないけど、配達に来てくれるお兄さんにはちゃんと感謝を伝えようと思いました。

 

書きたいことを全部書いていたらいつも以上にまとまりのない文章になってしまった。

公開中にもう一度観るのは難しそうだけど、ドラマ2作を見返してからもう一度映画観たいと思います。

でも、そのときはAmazon Primeで観ることになるのかな。ちょっと皮肉…

 

 

2024年8月に食べたもの

先月始めた食べたもの記録。

結構楽しかったので、続けてみます。

8月も、引き続きおいしいものをたくさん食べました。

 

ゆるドキ☆カフェ(赤坂/ブランチパーク)

こわくないロールキャベツ、ゆるドキ特製ちょい足しカレー、じゃりじゃりしないスモワトースト

初日に行ってきたゆるドキ☆カフェ、詳細についてはこちらの記事に書きました。

nonnopan.hatenablog.jp

店内のすべてがかわいいし、お料理もおいしかった〜!

 

モスバーガー

モス野菜バーガー(オニポテセット)

前日にテレビでモスの特集をやっているのを観て食べたくなったので、久しぶりに。

野菜バーガーは初めて食べたけど、野菜がシャキシャキでオーロラソースとよく合っていておいしかった。

オニオンリング好きなので、久しぶりに食べられて嬉しい。

 

びっくりドンキー

角切りトマトのオムバーグディッシュ

ハンバーグもトマトもオムライスも大好きな私。

これは絶対に好きでしょ、と食べに行ってみた。

もちろんおいしかったけど、びっくりドンキーのハンバーグ(レギュラーメニュー)はそれだけで完成されているので、それ以上の装飾はなくてもいいのかもしれない。

ポテサラパケットディッシュが食べたい。

 

地元の蕎麦屋さん

天ざる蕎麦

外回りの日のランチに上司が連れていってくれたお蕎麦屋さん。

かまぼこの天ぷらって珍しくないですか?初めて食べたけどおいしかった。

おいなりさんがついていてボリューミー。

上司が「私もう限界…!」と途中で食べるのをやめてしまったけど、その上司を10分近く待たせて完食しました。

 

ゆるドキ☆カフェ(赤坂/ブランチパーク)

シナモンと食べた濃厚みそチーズラーメン

2度目のゆるドキ☆カフェ。

前回食べてなかったラーメンを食べました。

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狐花篭Bar(東銀座/歌舞伎座

カクテル「狐花篭」

食べたものではないけど、飲んだノンアルカクテル。

歌舞伎座の中にある「花篭Bar」が、八月納涼歌舞伎の演目『狐花』にちなんで期間・時間帯限定で「狐花篭Bar」としてオープンしていると知り行ってきました。

ザクロベースの甘さ控えめカクテルで飲みやすかった。

照明が落とされたバーの雰囲気もムーディでよかったです。

nonnopan.hatenablog.jp

 

地元の中華料理店

きくらげと卵の炒め物、肉野菜炒め、味噌ラーメン、ザーサイ

母とランチで行った中華屋さん。

2人で3品たのんでシェアして食べました。

きくらげと卵の炒め物が好きで、中華屋さんに行くと必ず食べてしまう。

付け合わせのピリ辛ザーサイがおいしかった。

 

五穀

揚げ鶏の香味だれ定食

定食屋さんに行くと揚げた鶏を食べてしまいがち。

白米を五穀米に変更することで罪悪感を振り払うスタイル。

安定のおいしさでした。

 

お弁当売店(浜町/明治座

彩り弁当

『バサラオ』観劇の際に劇場で食べた折詰弁当。

客席内、飲食はOKだけど撮影は不可とのことで、どうしてもお弁当の写真が撮りたかった私、お弁当とカメラだけ持って劇場ロビーをあっちへウロウロ、こっちへウロウロ。

なかなか空いている椅子がなくて彷徨いました(笑)

ごはんがお花の形でかわいい。

藻塩で食べる天ぷらがおいしかったな。

お品書きは明治座HPからお借りしました

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ほっともっと

から揚弁当

びっくりするほどピントが合っていない写真…

かなり久しぶりにほっともっとのから揚弁当を食べた。

子どもの頃に今は亡き祖父母と食べたなあとか、大学時代に大量発注してサークルのみんなと食べたなあとか思い出の詰まった味。

昔と比べてからあげの数は減ってしまったけどね…

 

カフェ・ド・クリエ

トーストサンド「海老アボカドとポテトサラダ」

クリエのパスタが好きなのですが、この日は無性に惹かれてしまったトーストサンド。

エビとアボカドとポテトサラダなんてハズレないでしょ!

わさび醤油の効いたソースがおいしかった。

 

丸亀製麺

よくばりシェイクうどんとうどーなつ

先月2回も行ってた丸亀。今月も行きました。

大好きなシェイクうどん。今回は、いつか食べてみなければと思っていた「よくばり」を。

からあげとウインナー天はよかったけど、個人的にハンバーグはいらなかったかな…

胃の容量的にも味的にも(揚げ物!という味がするので)、別で天ぷらを買わなくてちょうどいい感じ。

うどーなつは数名でシェアして食べました。生地がもちもちでおいしい。

きび糖味は結構甘かったので、次はカレー味に挑戦してみたい。

 

おいしいものをたくさん食べてごきげんな8月でした。

9月もたくさん食べるぞ~!

 

先月の食べたもの記録

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ドキドキの劇団☆新感線デビュー『バサラオ』

劇団☆新感線の舞台『バサラオ』を観てきました。

私は演劇は好きですが新感線の作品を観るのは今回が初めて。

もし偶然この記事に辿り着いてしまった新感線ファンの方がいらっしゃいましたら、素人目線の拙い感想文ということで大目に見ていただけたら幸いです。

(熱心なファンが多いと聞いているので、盛大な予防線)

さて、それでは感想!

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

開演したらまず、客席も明るいまま結構長尺でロックが鳴り響く。

否が応でも高まる期待…!

 

最初に登場したのはフードをかぶった人物。

1階席後方から登場して、そのまま客席通路でフードを脱ぐ。

誰だ…?と双眼鏡でガン見していると、中村倫也さん。

お顔が美しい…!

もう少し先のシーンになるけど、中村さん、歌がとてもお上手でびっくりした。

そういえばアラジンの吹き替えとかやってたっけ。

でも歌のイメージがそこまで強くなかったので「うまっ!」と新鮮に感動してしまった。

 

主要キャストの初登場シーンはどれも印象的だったな。

生田斗真さんは桜の木をバックに、上から吊られて登場。

狂い咲く桜と相まって、異様なまでの美しさだった。

そのまま歌とダンスも披露。特にダンスはキレッキレ!さすがです。

皆さん得意不得意あるだろうけど、この作品の主要キャストでダンスがいちばん上手かったのは生田さんな気がする。

 

りょうさんとその仲間たちの衣装、派手だけどかわいい。色づかいが好み。

りょうさんのダンス姿なんてレアじゃない!?

かっこよかった!もっと見たかったな〜

 

それから、西野七瀬ちゃん。

私は少しだけ乃木坂46のファンをしていた時期があるのだけど、初めてライブに行ったのはなーちゃんの卒業直後だったので生で見るのは今回が初めて。かわいい!

卒業後はドラマなどでの活躍を見てるけど、徐々に演技上手くなってるよね!?

それに、今回観て映像作品より舞台向きなんじゃないかと思った。

身のこなしが軽やかで、殺陣のシーンはかっこいい。

台詞の発声もしっかりしていて、いい感じ。

なーちゃんのそのままの声は舞台向きではない気がするから、頑張って練習したんだろうなあ。尊敬します…!

 

ヘビメタ?を歌いながら登場するミカド(笑)

これは古田新太さんにしかできないわ。

素っぽい関西弁も京の帝と合っててよかった。

 

新感線の作品、恥ずかしながら少し前まで映像すら観たことがなかったんだけど、予習しておこうと思ってAmazonプライムで2011年版の『髑髏城の七人』(以下「ワカドクロ」)だけ観ていた。

そのワカドクロでお見かけした新感線の役者さんたちがたくさん出演していて、あの歌上手い女性!とか特徴的な喋り方する男性!とかわかって楽しかった。

帰ってからパンフレットでお名前確認しました。

 

ワカドクロには歌やダンスのシーンはなかったけど、バサラオは歌うし踊る!楽しい!

同じ「いのうえ歌舞伎」のシリーズだけど、作品によって演出が違うのかな。

まあ13年も経っているから、そりゃ演出も変わるか。他にも過去作観てみよう〜

逆に共通点でいえば、ワカドクロにもバサラオにも男性どうしの口移しシーンがあった。新感線の定番なのかな(笑)

美しいお二人なので全然見られるけど、双眼鏡で観てたら急に口づけたのでドキッとしてしまったよね…

 

そういえば、開演前のアナウンスで「キャストが客席通路を『頻繁に』通過します」っていうの、初めて聞いた(笑)

実際、確かに頻繁だった。

観客を喜ばせるための客席降りというレベルではなく、なんなら袖からの出入りより多い?くらいの頻度で1階席の通路を行ったり来たり。

花道みたいな感覚かな。私は2階席だったので1階席楽しそうでいいな〜と思いながら見ていた。

 

登場とか捌けるシーンとか、歌終わりとか見得とか、もっと拍手したかったな〜

あと歌に合わせて手拍子したり。

周りがあまりそういう感じではなかったので、ずっと小さく拍手&手拍子してた。

二幕で扇子振るシーンは楽しみにしてたのに、周りを気にして振れなかった…

みんな(私の周りだけかも)ノリ良くないなあ…と思ってしまったし、周りの目を気にしてしまった自分にもガッカリ。

でも、改めて私は参加型のお芝居が好きなんだなあと実感する機会となりました。

次があったらそのときは全力で参加したい!

 

一幕は、観客に登場人物や設定を紹介するのが主という感じ。

二幕に入ってから、物語が大きく動き始める。

 

登場人物が多い上に敵味方が二転三転してよくわからなくなるけれど、一方が善でもう一方が悪、という二元論でないのがリアルなのかも。

実際の戦国の世も「絶対悪」がいたわけではなく、それぞれの正義のもと戦った結果殺し合いになってしまったのだろうし。

実際に東と西の両方に帝がいた時代あったよね?

…と思っていたら、パンフレットで触れられていました。後醍醐天皇足利尊氏の対談(笑)

史実も知りたいけどしっかり歴史を学ぶ気力はない…という人(私)でも簡単に時代背景が掴めるように工夫されていて助かる。

 

主要人物がみんな自分勝手で、まともな人や共感できる人が誰一人としていなかった。

一幕ではいい人で主人公然としていたカイリ(中村倫也さん)も、二幕では本性を現すし。

なんならカイリがいちばん身勝手ですよね。

好きな女の復讐だかモテ男への嫉妬だか知らないけれど、国を巻き込んでの大乱闘にしてしまうのやばすぎる。

 

自分が殺した男しか愛せないというアキノ(なーちゃん)には、『あなたの番です』の黒島ちゃんが重なった。

二幕のなーちゃんは一皮剥けた感があってとてもよかったな。

これからも舞台作品でちょっと狂った役やってほしい!

ずっとアキノを心配して最後は命がけで助けたカコ様(中谷さとみさん)だけがこの作品唯一の良心だった。

 

二幕の中盤から、これはどうやって収集つけるんだろう…と疑問に思っていたら、収集ついてなかった(笑)

出演者総出(死んだ人も生き返る)の楽しげな歌&ダンスタイムでなんだかハッピーエンドみたいな爽やかな終わり方をしたけど、あれはエンドロールみたいなものだから…

ストーリーは全然ハッピーエンドじゃない。

毒消しの薬を飲まされたカイリはその後どうなるのか。光を消した者として断罪されるのか。

執権もミカドも失ったヒノモトは誰が指揮するのか。

まだまだ物語の続きはありそうだけど、歴史というのは完結しないものだから、そういう意味ではリアルな終わり方だったのかも。

あと、ハッピーエンドではない(主要人物がほぼ全員死ぬ)のも、とても日本的というか、歌舞伎っぽさみたいなものを感じたな。

 

演出面では、歌舞伎のかっこいいところを取り入れてはいるけど寄せすぎない、あくまで「いのうえ歌舞伎」という独自のジャンルとして成り立っているところがいい。

真似したらただの歌舞伎になってしまうし、歌舞伎を作るのは本家の人たちに任せておけばいいもんね。

ハードロックが鳴り響くなか見得を切る、みたいな他では絶対に見られない演出にこそ、新感線がやる意味を感じた。

あと、実際に会場で観ると、映像で観ていた以上に照明が綺麗だし派手だった。

あのレーザー光線みたいな照明、ライブではよく見るけど舞台では初めて見たかも。

場面転換のときにレーザー光線を何本もクロスさせて観客からの視界を遮るの、ただ暗転するより奥が見えづらい上にかっこいいので効果的かもしれない。

 

カーテンコールは3回?4回?くらい。

あまり多いと演者さんも疲れてるのにいいの…?などと考えてしまうけど、出てきてくれるのは単純に嬉しい。

生田斗真さんと目合った気がする!(パレード中のミッキーにも「私に手振った!?」と騒ぐタイプの人間です)

でもカーテンコールに限らず生田さんに限らず、芝居中もキャストの皆さん客席を見渡しながら演技してくれるシーンが結構あり、今こっち見た!?とドキドキすることが多かった。

 

この記事を書いている今(観劇の翌日)何気なく配役表を見ていたら「ナレーション/生田竜聖」「六方指導/尾上松也」とあってびっくりした。

弟と友達…!

六方は結構本格的だなと思っていたけど、松也さんの指導があったのね。納得。

 

そんな感じで私の新感線デビューは無事に終わりました。

楽しかった~!次も絶対に観に行く!

 

 

また好きなものが増えてしまった。幸せだなあ。

 

 

納涼歌舞伎にふさわしいひんやり演目『狐花』

歌舞伎座の八月納涼歌舞伎第三部『狐花(きつねばな)葉不見冥府路行(はもみずにあのよのみちゆき)』を観てきたので感想です。

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

脚本を手がけるのは、ミステリー界の鬼才と呼ばれる小説家の京極夏彦さん。

それゆえに、いい意味で「歌舞伎っぽくない」と感じる場面が多々ありました。

 

演出や音楽が新鮮で、まるで映像作品を観ているみたいだった。

特に、一瞬だけスポットライトに照らされた人影がすぐスモークの中に消えて暗転するという演出。現代劇の演出っぽくて印象的だった。

歌舞伎は大向うとか拍手とかたくさんの「一緒に楽しむ」作品が多いけど、この作品は「見せる」「魅せる」に特化していて、観客は静かに固唾を飲んで見守る。

集中力が必要で少し疲れたけど、そのぶん純粋に物語に引き込まれた。

 

タイトルにもある「狐花」は彼岸花の別名。

狐は神様の使いとして神社にいることが多いし、人を化かすとも言われている神秘的な動物。昔から神職を生業にしてきた信田家にぴったり。

狐花の他に、彼岸花には地獄花、火事花、幽霊花など本当にたくさんの別名があるんだな。知らなかった。

そして、花が咲くときには葉が枯れてしまって、花と葉を同時に見ることはできない。

葉も見ずにあの世の道行き…なるほど。

この物語の一本筋として、ことあるごとに登場する彼岸花

最初は不気味なもの、恐怖や不幸の象徴として用いられるのに、真実を知った後にはあたたかな印象に変わる。

いや〜…文学的!

こういう物語の流れの美しさは、さすが作家さんだなという感じ。

 

ここからは、印象に残った役や役者さんたちに触れていきます。

まず、雪乃を演じる中村米吉さん。

いったいどこから声を出しているのでしょう。

米吉さんに若い女の子をやらせたら、私なんかより数百倍かわいい。

美人なのに天真爛漫でちょっと危うさの残る女性を見事に演じていらっしゃいました。

 

かわいい繋がりで、今回おそらく初めてお目にかかった中村虎之介さん。

見た目がかわいすぎない…?

女形に向いてるお顔立ちですよね。完全に少女だった。

虎之介さん演じる実祢は毒舌な女の子ですが、あのかわいいお顔で毒を吐くギャップがたまらなかった…!

 

中村七之助さん演じる萩之介は、前半はとにかく怖い…

美しすぎるがゆえに女性たちから愛され、憎まれる罪な男。

不気味なオーラを纏っていて、萩之介の登場シーンはずっとうすら寒いような気がしてた。

初めは人間に化けた狐か何かなのかと思いながら観ていたけど、人間でした。いい兄。

雪乃ちゃんに真実を伝えて抱き合うシーンはよかったなあ。七之助さんはこういうシーンで抱かれることが多い人だから、抱く側なのが新鮮だった。

 

中村勘九郎さん演じる上月監物は、最低な男です。

コイツだけ生きてるのが許せない。

歌舞伎に限らずこういう復讐ものって、恨みの程度が弱い相手から順に殺していって、あとはいちばん憎き相手ただひとり!というところで主人公が止めてしまうので少しモヤっとする。

いや、気づいてて見逃すような主人公だったら嫌だけどさ。

私が復讐する側だったら下っ端からじわじわ殺さずにいちばん憎き相手を真っ先に殺すけどなー…(物騒な話になってきた)

今年の納涼歌舞伎では第二部、第三部と続けて勘九郎さんが悪い男を演じていて、個人的には珍しく感じた。

でも、上月を見ちゃうと新三なんてかわいいもんじゃんという気がしてくるな…

 

珍しいといえば、市川染五郎さん演じる的場佐平次。

悪い染五郎くんも新鮮で素敵だった〜!

幸四郎さんと京極さんとの対談で

幸四郎:「この役を染五郎で?」というのも、1つのポイントになるのかな。

京極:「この役(的場佐平次)にこんな若くてキレイな人でいいの?」と驚きました。

というやりとりがあったけど、まさにそうだ。大抜擢だよね!

natalie.mu

染五郎くんは好青年の役が多い印象だけど、悪い役も似合ってたな〜

勘九郎さんとふたりで悪い顔するシーンは表情がとても良くて、もう少し寄りで見たくなった。

座敷牢での萩之介と雪乃のやりとりを聞いていて「残念だったな!」みたいな顔しながら入ってくる的場がかっこよかった。

ストーリー的には来ないでほしいところだったけど、ビジュアルが良すぎて複雑な気持ちになりました。

でも的場もかわいそうな男なんだよ…

それもこれもすべて上月が悪い!

 

そしてそして、我らが松本幸四郎さん!主人公の中禪寺洲齋を演じます。

彼岸花のセットがとても妖しげで魅惑的で、幸四郎さんと七之助さん2人のシーンは終始ゾクゾクした。

洲齋がずっと萩之介の復讐を止めようとしてたのは、弟の身を案じていたからなのね。

死にゆく萩之介を抱いて自分の出自を明かし、母と弟妹への想いを語るシーンは美しすぎたな…!

ここでようやく、冒頭のシーンで生き延びた赤ちゃんは洲齋か!と気づきました。

この作品で主に描かれるのは、冒頭のシーンから25年後の事件。

ということは、幸四郎さん演じる洲齋は25〜26歳ということ!?すごいな…

終盤、花道で幸四郎さんが首にスカーフを巻いて京極さんになった(?)とき、笑っていいのかどうか微妙な空気になった気がする。

この場面、幸四郎さんの目がキラキラウルウルしていて、見ているこちらもウルウルしてしまった。

 

歌舞伎っぽくないと感じる演出が多い一方、やっぱり歌舞伎だなあ…と感じる部分もあったな。

この作品の核となるトリック、七之助さんによる萩之介とお葉の二役。

同じ役者が演じる別の人物…ではなく、作中でも同じ人物でした。

これは歌舞伎ならではだよね!

現代劇でも一人で二役を演じることはあるけど、性別を超えて演じることはあまりないし。

「女装している男性」ではなく「女性」と素直に受け止められる歌舞伎という環境だからこそ、このトリックは成立するんですよね。

取材会で京極さんが「歌舞伎でないとできない仕掛けを作るべきだろうなと思って」と話していたけど、まさにそうだと感じた!

lp.p.pia.jp

 

終盤、そこも兄弟なの!?と判明するのが畳み掛けられて少し混乱した。

因縁が複雑に絡み合う感じが三人吉三を彷彿とさせて、それにも歌舞伎っぽさを感じたなあ。

 

あれ結局どういうことだったの?とか、そのトリック必要だった?とか、現時点では疑問に思っている箇所もあるのだけど、それは私が舞台しか観ていないからで、小説を読めば解決するのかもしれない。

ただ一つだけ個人的な難点を挙げるとすると、「推しの笑顔が見たかった…!」です。

笑うような明るい演目ではないのはわかってるけど…!

萩之介を胸に抱く場面や花道で京極さんになる場面で優しい微笑みは見せてくれたけど…!

やっぱり私はニコニコ楽しそうな幸四郎さんが好きなんだなと実感する機会となりました。

 

いろいろ言ってしまったけれど、涙あり、ミステリーあり、少しだけホラー要素ありの、夏にぴったりの演目でした。

楽しかった!

 

 

初めての幕見席も!『髪結新三・紅翫』

歌舞伎座の八月納涼歌舞伎第二部を観てきたので、あっさりめの感想です。

 

梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)髪結新三(かみゆいしんざ)

悪い男のお話だけど、勘九郎さんが演じているからかどこか憎めず、笑いどころもあっておもしろかった。

勘三郎さんのお芝居は映像でしか観たことがないけど、昔から知っている方が「似てきた」というのがわかるくらい新三には勘三郎みを感じたなあ。

幕見席から観たのだけど、遠目で見ると見た目も似ているように感じるし。

江戸っ子!という感じの台詞回しなんかは本当にそっくりだった。

あと、新三のお家のシーンで勘九郎さんが使っているうちわに鰹の絵が描いてあるのが好き。

 

七之助さんの純粋な立役は初めてみたかもしれない。

演じてる時間の大部分は女装しているけど実は男性だったとか、女性に化けているけど実は性別の概念がない神様だったとか、そういうのはあるけど、人間の男性って珍しい。

コロッと騙されてしまうし弱いけど、愛した女性への優しさが伝わってくる繊細な演技で良かったなあ。

 

長三郎くんの出演シーンは一瞬だったけど、「いまにおいらは役者になるんだ!」という台詞よかった。

「芝居小僧」にはもうなってる気がするけどね。

このシーンがいちばん大きな拍手起きてた気がするし、私はなぜか泣きそうになってしまった。

その後パパの手引いていくのもかわいらしかった。

 

弥十郎さんの安定感はすごかったな…

もちろん大御所の貫禄もあるんだけど、若手の誰よりも笑いとろうとしてたよね(笑)

お熊さんを「鶴松に似てたな」と言うところ爆笑してしまった。

小判数えるくだりの弥十郎さん勘九郎さんのやりとりはいつまでも見ていたかった。

 

先月の裏表太閤記のときも思ったけど、巳之助さんは本当に表情豊かな役者さんだなあ。

弥十郎さんと勘九郎さんがやりとりしている間もずっと表情で芝居してて、双眼鏡で見てて目が離せなくなってしまった。

 

開演前に筋書に目を通した限り閻魔堂橋の場で決着はつかないんだろうなと感じていたけど、幸四郎さん勘九郎さんの殺陣はもっと観ていたかったな〜

新作はもちろんこれまで観たことのある数少ない古典もきちんと完結するものばかりだったから、完結しない作品ってこういう終わり方するんだ!と新鮮だった。

こういう「歌舞伎ならでは」の体験が自分にどんどん増えていくことが嬉しい。

 

艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか)紅翫(べにかん)

若手勢ぞろいの踊りで、観ていて楽しかった!

染五郎くんの町娘がかわいくて、歌之助くん大工との美男美女コンビから目が離せなかった。

福之助さんは、踊りはもちろん手ぬぐいを取り出す、朝顔を持ち上げるといった動きの一つ一つがしなやかだったな。

橋之助さんは同世代なので、歴史ある劇場で全員の視線を集めてこんな長時間ひとりで踊って…!と自分と比べてしまって(そもそもスタート地点が違いすぎる)尊敬の念しかありません。

 

あと、この演目は常磐津の方と後見の方も気になった。

常磐津は兼太夫さん。

よくお見かけする方だけど、帰ってから筋書を見て検索してやっとお顔とお名前が一致した。

笑い上戸のシーンとか表情豊かにされていて、目にも耳にも楽しかった。

常磐津ももう少し勉強したいのよな…(先月から言ってる)

 

後見は中村橋三郎さん。

成駒屋一門のお弟子さんで、神谷町小歌舞伎のインスタなどでも度々お見かけする方。

小道具を渡し渡され、衣装を着せて…と橋之助さんとの息がピッタリで、まさに職人技だった。

橋之助さんがヒョイと放った扇子を片手で事もなげにキャッチする姿には惚れ惚れしたな…

後見と黒衣の違いもよくわかっていなかったくらいの初心者なのだけど、こういう影の職人感にはときめいてしまう。

enmokudb.kabuki.ne.jp

 

ストーリーは幕間に筋書をさらっと読んだ程度しか知らなかったのだけど、しっかり背景や流れを理解しているともっと楽しめただろうな。

常磐津の歌詞も筋書に載っているし、事前に読み込めばもっと聞き取れたかも。次回以降の参考にする!

とはいえ、事前知識なくても十分楽しめた。

夏を感じられるさわやかな舞踊でした。

 

初めての一幕見席

今回、一幕見席というものを初めて使ってみた。

4階席ということでもっと観づらいかと思っていたけど、予想以上にしっかりと見えた!

遠いことは遠いけれど、そのぶん舞台全体を見渡せる。

ほぼ真上から見下ろすような角度になるので髪結新三の小判も双眼鏡を使えばきっちり15枚見えたし(あれ1階席から見えてる?)、役者さんの後ろにいる後見さんもバッチリ見えて興味を持つきっかけになった。

 

4階席から観て初めて気づいたけど、3階席にいる大向うさんって花道の揚幕は全く見えていないのよね。

幕が上がった瞬間に屋号を言えるのすごいな…

 

公式の注意書きにも書いてあったとおり、一列目に座ると確かに手すりが邪魔だった。

今回は初めてだったのであえて一列目二列目どちらも試してみたけど、次回以降は二列目を選ぼうと思います。

 

今回は第三部の狐花を観たくて早々にチケットをとっていたのだけど、直前になって一部二部も観たい!と欲が出て(一部は結局時間の都合で諦めた)それならこの機会にと幕見席デビューをしてみたのでした。

今後もこういう使い方は大いにアリ!

いいお席とお安い席を使い分けて、無理のない観劇ライフを楽しもうと思います。

 

 

シナモンと安田顕のあの番組!「ゆるドキカフェ」に行ってきた

安田顕さんとシナモン(アイシナモロール)がお料理したりしなかったりする番組「シナモンと安田顕のゆるドキ☆クッキング」のコラボカフェ『ゆるドキ☆カフェ』に行ってきました!かわいかった~

自分用の記録メイン、少しだけ注意点なども書いてみますので、これから行く方の参考になれば…!

※8月2日に訪問した際の情報です。オペレーションなどが変更される可能性もありますのでご注意ください。

 

 

入店まで

予約した入店時間の20分ほど前に赤坂駅に到着。4番出口を出て右手すぐに会場のブランチパークがあります。

周辺の写真を撮ったりして、列に並ぶ。

並んだのは3組目くらいでした。

入店15分前くらいに受付開始。お姉さんが順番に名前を聞きにきてくれ、予約した名前を口頭で伝える。

確認が済むとこのような案内を渡され、お姉さんの説明を聞きます。

案内にも書いてあるけれど、主な注意点は以下のとおり。

  • 店内にいられるのは食事・グッズ購入などすべて含めて90分以内
  • ラストオーダーは入店の60分後
  • グッズ購入は1人1回。購入の際には、案内と一緒に渡される購入券が必要(人数分渡されるので複数名で行った場合はそれぞれ購入できます)

今回、テイクアウトの利用はしなかったのでその情報はありません。悪しからず。

 

案内と一緒に渡されるレシートのような用紙にQRコードが印字してあり、それをスマホで読み込んで注文。

入店前に注文まで済ませてしまえば、入店後は写真撮影やグッズ購入に集中できるのでありがたい。

 

スマホでの注文の際、一度お会計画面に進んでしまうと追加注文ができなくなるので注意が必要です。

最初の説明の際にきちんと注意喚起があったのだけど、私が勝手に「決済してしまうと追加できない」と勘違いして決済の手前まで進んでしまい、追加注文できなくなって店員さんにご迷惑をおかけしました…

少しでも追加注文の可能性がある方は、決済の有無にかかわらずお会計画面に進んではダメです。ご注意を!

 

まさかのサプライズ…

入店待ちでお店の前に並んでいたら、まさかの安田さんご本人が前を通られまして…

あまりにも自然に歩いて来るし、初めは他のお客さんも全然気づいてなかったから、暑さのあまり私だけ幻覚を見てるのかと思った。

その後、徐々に他のお客さんも気づき始め、ご本人だ…!となりました。

TBSの建物方向から数名の大人と一緒に歩いてきて、すぐに横付けされた車に乗り込まれました。

そのときはTBSでお仕事だったのかな?と思ったけど、これよね。思いっきりシナモン仕事だった(笑)

www.oricon.co.jp

知識がないのだけど、演者さんって通常あんな人通り多いところから出入りする…?

カフェ初日の初回だったから、わざわざ様子見に来たのかな?

それともシナモン仕事だったから、スタッフさんの遊び心でカフェの目の前でお迎えだったのかな?

 

ご本人、カフェのほうを見て微笑んでいらっしゃいました。

並んでいる人たちみんなザワッとはしたけど騒ぐ人はおらず、車が動き出してから控えめに手を振る(スモークかかってるので車内は見えない)、平和な数十秒だった。

 

入店

席は、あらかじめ決まってた。

最初に渡されるQRコードの用紙に印字されている「アルファベット+数字」が席の番号。

予約時に入力した人数をもとに振り分けられているようで、2名以上の場合はテーブル席、1名の場合はカウンター席に通されていました。

早く行ったほうがいい席に座れるとかではないので、受付時間に間に合うように着けば十分かと思います。

入店前に注文は済ませてあるので、ここからは自由時間!

お食事、グッズ購入、写真撮影などを好きなタイミングで楽しみます。

 

食事

カフェのメイン、お食事です。ラストオーダーの時間(入店60分後)だけ注意!

メニュー

メニューについては、公式ホームページをご確認ください。

brunchpark.jp

いつかページが消されたら悲しいので、スクショを残させていただく。

食べたもの・飲んだもの

まずはみんな楽しみにしている、お通しの「塩こんぶキャベツ」。

これからたくさん食べるのに大きいサイズが出てきたらどうしよう…と不安だったけど、小さめで安心した。

大きさがまるでわからない写真で恐縮です…

味は想像どおりのものだけど、メインでカレーなどを食べると途中で野菜が欲しくなるので、最初に食べきらずに残しておくといいです。さっぱりする。

 

そして、実際に私と同行者が注文したのがこちら!

 

こわくないロールキャベツ

ふわふわ。巻かないからシナモンも安心して食べられるね。

 

ゆるドキ特製ちょい足しカレー

ちょい足しは、キムチが思いのほかおいしかったので家でもやってみたい。

 

シナモンと食べた濃厚みそチーズラーメン(2024.8.11追記)

煮卵がおいしかった。麺は少なめだけど、ごはんまで食べるとお腹いっぱいになる。

 

じゃりじゃりしないスモアトースト

甘いけど、フルーツたっぷりだから甘ったるくなくて食べやすかった。

ちなみにスモアトーストは、最初に注文しておいて食後に運んでもらうことが可能です。というかそれが標準かも。

 

シナモンお手製アイスコーヒー

飲んでないけどアートがかわいい。

 

カレーにあうラッシー

私はラッシーが苦手だと思っていたのだけど(なぜたのんだ)さわやかで飲みやすくておいしかった!確かにカレーに合う!

 

青いエプロン色サイダー(2024.8.11追記)

さわやかな色とぷかぷか浮いたシナモンが写真映えする。

暑い中並んでから飲む最初の一口が最高に沁みた!

 

どれもおいしかった~!

お料理は結構しっかりめの量があります。

1人で行って「メインのお料理+トースト+ドリンク」をたのもうとすると、個人的には少し厳しいかなと…(食べるの大好き女子、胃腸弱め)

アイスコーヒーとラッシーは、それなりに長い時間写真を撮っていたのに見た目が全く崩れなくて、コラボカフェのメニューとして優秀!と変なところで感動した。

 

グッズ

ラインナップ

公式ホームページをご確認ください。

brunchpark.jp

こちらもいつかページが消されたら悲しいので、画像を貼り付けさせていただく。

Web限定商品もあるみたい。

買ってしまう予感しかしないな…!

 

グッズ購入

冒頭でも触れたけれど、グッズの購入は1人1回きり。買い忘れがないようご注意ください。

購入の際には、案内と一緒に渡される購入券が必要。

購入券は人数分渡されるので、複数名で行った場合はそれぞれ購入することが可能です。

売り場はこんな感じ~

 

写真撮影

店内はかわいいシナモンとかわいい安田さんの装飾でいっぱい!思う存分撮影を楽しみました。

 

フォトブース

プリクラのような写真を撮れるフォトブースがあり、せっかくなので撮ってきた。

6枚撮影されて、うち4枚を印刷できるというもの。印刷しなかった写真も含め、すべてのデータをダウンロードできる。

手持ちのリモコンで撮影できるのだけど、もたもたしてたらカウントダウンで勝手に撮影されて2枚ほど失敗した(笑)

これに関してはここの機械というより現代のプリクラについていけてないだけかもしれない。悲しい…

背景や、持って撮影できるスティック?もゆるドキオリジナルでかわいかった!

 

私の回り方

書いた順番とは違うけれど、実際には「写真撮影(フォトブース)→食事→グッズ購入」の順で楽しんだ。

入店してから食事が提供されるまでの間、グッズコーナーがかなり混んでいたので個人的にはこの順で回ってよかったなと思う。

 

戦利品紹介

最後に、本日の戦利品を紹介!

購入したものといただいたものが混ざってしまっているけど、一緒に撮ったほうがかわいいんだから仕方ない。

 

購入したもの

  • クリアファイルセット
  • Tシャツ
  • 3連アクリルキーホルダー
  • フォトブースで撮った写真

いただいたもの

  • ポストカード(ロールキャベツ、カレー)
  • カード(トースト)
  • クリアカード(事前予約特典)

 

最後に

食べなきゃ、撮らなきゃ、買わなきゃ、とずっと時間に追われていたけど(笑)、店内で流れるゆるドキ☆クッキングの映像や装飾、お料理も全部かわいくて、幸せな時間でした!

実は期間内にもう1回行ける予定なので楽しみだな~!

 

 

2024年7月に食べたもの

食い意地が張っている私のカメラロールは食べ物の写真ばかり。

どこに載せるでもなく、自分が見返してニヤニヤするためだけの写真となってしまっています。

人が書いたごはんまとめブログが大好きなので、私もやってみようかな。

モンブラン(浅草)

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イタリア風ハンバーグ

人気店なので開店前から名前を書いて待って、開店と同時に入店。

ハンバーグの味は迷ったものの、せっかくなので地元ではあまり食べないものをと思いピリ辛トマトとチーズソースのこちらをセレクト。

注文したら3分くらいで提供され、早さにびっくり。

ピリ辛」はあまり感じなかったけれど、トマトとチーズが濃厚でおいしかった!

基本的にハンバーグの付け合わせのパスタがあまり好きではないのだけど、ここのは珍しい平打ち麺で、ハンバーグの濃厚なソースとよく絡んでこちらもおいしかった。

 

駅弁屋(上野駅

チキン弁当

チキンライスと唐揚げのセット。ボリューミー。

ライスが少しパサパサしたけど、冷たいお弁当だし購入が夜遅かったので仕方ない。

唐揚げがジャンキーで、ジョビジョバ コントライブ後の疲れた体に染みた。

 

むぎとオリーブ(銀座)

蛤・魚節・鶏のトリプル SOBA

お店に入った瞬間に出汁のいい香りがしてきて食欲をそそる。

スープは期待どおり出汁のきいた味でおいしかった!

「むぎ」と冠しているだけあって歯ごたえしっかりの細麺にもこだわりを感じた。

トッピングに鰹のたたきが乗っているのは初めて見た。おもしろい。

行列も納得のおいしさでした。また食べたい!

 

お弁当処やぐら(東銀座/歌舞伎座

七夕弁当

歌舞伎座の七月大歌舞伎を観劇した際に劇場内で食べた折詰弁当。

お星さま、とうもろこしとグリンピースで七夕を表現していてかわいらしい。

開演前に焦って食べたから正直記憶が曖昧なのだけど、どれもおいしかったな…!

特に西京焼きが好みでした。

 

マクドナルド

ペペロンジューシーホットチキン(セット)

期間限定。魔女の宅急便モチーフのCMがかわいくて、前から気になってた。

パッケージもかわいい。

珍しい(私があまり出会わないだけ?)四角いバーガーで、ピリ辛のサクサクチキンがおいしかった。

機会があればリピートしたい。

 

丸亀製麺

とろ玉うどん(冷)とちくわ天、れんこん天

期間限定の「鬼おろし肉ぶっかけ」が気になって丸亀に行ったものの、注文直前に肉の気分じゃないかも…と思ってしまい、大好きなとろ玉に変更。

安定のおいしさ。

天ぷらは野菜かき揚げが好きなのだけどこの日はなかったので、かき揚げより小ぶりだし…と言い訳しつつ2つ。

お腹いっぱい!

 

フードスタンド(お台場/イマーシブ・フォート東京)

プルドポークロール

写真を撮るのを忘れてしまったのだけど、友達とイマーシブフォートに行ったのでその日のお昼に。

野菜やケチャップライスをトルティーヤ生地で巻いたもの。

テーマパーク内の、しかも小さなワゴンのメニューなのであまり期待していなかったのだけど、予想外においしくてびっくりした。

思ったより小ぶりだったけど、あまりお腹が空いていなかったのでむしろラッキー。

 

丸亀製麺

茄子おろしシェイクうどんと野菜かき揚

2週連続の丸亀。

お目当ては、先週にはまだ販売再開されていなかったシェイクうどん。

HPには明太とろろ、よくばり、期間限定「豚しゃぶおろしレモン」の3種類しか掲載されていなかったのだけど、店頭のメニューには期間限定商品として「冷やし中華風ごまダレ豚しゃぶ」「茄子おろし」の2種も掲載されてた。

茄子が好きなので、茄子おろしをチョイス。

素揚げされた茄子がゴロゴロ入っていて豪華!

大根おろしのおかげでさっぱり食べられて、夏にぴったり。

天ぷらは先週食べ損ねた野菜かき揚げ。

茄子も揚げたものだったので少しヘビーだったけど、安定のおいしさでした。

 

以上!

7月上旬は頻繁に東京に行ったこともあって私にしてはたくさんお店に行ったけど、来月からはもっと質素になるかもしれない。

チェーン店とかでも、おいしかったらどんどん記録していきたいな。