徒然なるまま

日々の記録

初めて新橋演舞場に行ってきた

こんにちは。

今回は、先日の『ヤマトタケル』観劇の際に訪れた「新橋演舞場」について書いていきたいと思います。

 

公式ホームページ

www.shochiku.co.jp

 

マップ

maps.app.goo.gl

 

歴史

松竹株式会社のホームページによると、新橋演舞場の新築開場は1925(大正14)年。

およそ100年もの歴史がある劇場です。

1940(昭和15)年に松竹と興行契約を結び、松竹傘下の主要劇場となったそう。

その後、第二次世界大戦による焼失と復興を経て、1982(昭和57)年に新装されたのが現在の演舞場ということです。

www.shochiku.co.jp

 

施設

ここからは、実際の写真を交えて施設をご紹介します。

時間がなくて行けなかったところも多々あるので、詳しくは公式ホームページをご確認ください。

まずは外観から。

写真で見たことのある看板。

 

外の掲示板。

ヤマトタケルの次の公演は、SnowManの3人が出演する『祭 GALA』です。

SnowManも好きなので観たいですが、チケット取れないだろうな…

 

大きなビルなので全体をおさめるのが難しい。

入口にはダブルキャストそれぞれの看板が。

 

入口向かって右手には「切符売場」が。

こちらで当日券の販売が行われるようです。

 

切符引取機もありました!

あるかどうかわからなかったのであらかじめコンビニで発券していたのですが、この公演に関しては当日会場で発券できたようです。

ただ、どの公演でも切符引取機が設置されるのかどうかはわかりませんのでご注意ください。

(徒歩5分の距離にある歌舞伎座には常設の引取機があるので、そちらで発券できます。)

 

会場内の売店で販売されるお弁当を、開場前から外で販売しているワゴン(?)があったので、そちらでお弁当を購入しました。

買うことに必死すぎてワゴンの写真を撮っていませんでした…

 

さて、開場時間になりました。

中に入ります!

 

入ってまず目に飛び込んでくるのは重厚感あるロビーの装飾。

人が多いのでぼかしばかりで失礼します。

公式ホームページの写真はこんな感じ。

松竹公式HPから

 

入ってすぐ左手にある1階ドリンクカウンター。

幕間に客席で食べられるお弁当もこちらで販売しています。

階段のほうまで列ができていたので、あらかじめ買っておいて正解でした。

 

利用していないのでわかりませんが、2階の食堂やそば処の予約はドリンクカウンター横のこちらでできるようです。

 

劇場入って右手にある筋書売場。

びっくりするくらいどこにもピントが合っていない写真…

 

撮影禁止でしたが、筋書売場の横(この写真でいうと右手奥)に舞台写真を販売するコーナーがありました。

終演後にじっくり見ようと思っていたら、販売が終了していました。残念…

 

そのさらに奥には売店があります。

人が多くて写真を撮れなかったので、公式ホームページの写真をお借りします。

松竹公式HPから

 

私は大荷物だったので、劇場のコインロッカーを利用しました。

1階の右手にあるものを利用しましたが、地下1階〜3階すべての階にコインロッカーがあるので安心です。

こちらは開演の10分ほど前に撮った地下1階のコインロッカーの写真。

数もたくさんありますし、公演によって違いはあるでしょうがこの日はほぼ空いていました。

開場と同時にコインロッカーに走る!ということはしなくても大丈夫そうです。

 

お手洗いも各階にあるので安心。

地下1階には女性用の個室がたくさんありました。

 

2階にも一瞬だけ行ってみました。

食堂とそば処がありますが、時間がなくて行けなかったので公式のお写真を。

左:食堂/右:そば処(松竹公式HPから)

 

さて、いよいよ客席に入ります!

 

これまで私が観に行った歌舞伎以外の舞台では、客席内は常に撮影禁止というところが多かったのですが、今回は「上演中は禁止」とのことで開演前・休憩中・終演後は撮影OKでした(念のため係員さんに確認しました)。

2022年11月に行った平成中村座も同じだったので、歌舞伎の文化なのでしょうか。

同じ会場でも公演によってルールが変わる場合があるので、ご注意ください。

 

客席の写真。

 

 

私の席から見た舞台はこんな感じ。

写真では伝わりづらいですが、近い上にど真ん中なんです。

何度「役者さんと目合った!」と思ったことか(笑)

 

定刻の11時ちょうどに無事開演しました。

この日観た演目については、こちらのブログにまとめています。

nonnopan.hatenablog.jp

 

第一幕が終了すると、30分の幕間。

あらかじめ買っておいたお弁当をいただきます。

幕間に客席でお食事できるというのは歌舞伎の醍醐味ですが、私はコロナ禍になってから歌舞伎を好きになったため、劇場で観劇したときはいずれも客席での食事は禁止でした(解禁されてから初めての劇場観劇)。

ようやく醍醐味を味わえる!とお弁当をとても楽しみにしていたのでした。

 

私が購入したのはこちら。3月公演限定の特製幕の内弁当!

掛け紙に演目が入っていて特別感があります。

 

それでは、オープン!

 

献立はこんな感じ。

松竹公式HPから

「新じゃがとベーコンのコンソメ煮」と「ささみの磯辺揚げ」が好みなのは食べる前からわかっていましたが(味覚が子どもなので)、「よもぎ豆腐柚子味噌掛け」が想像以上に好きな味でびっくりしました!

それ以外も全体的においしかったです。

ボリュームも、決して足りなくはないですが30分の幕間で食べ終わってお手洗い行けるかな…と不安にならない程度のちょうどいい量でした。

ごちそうさまでした!

 

おいしいお弁当を食べてパワーチャージし(私は観るだけですが)、第二幕と第三幕もしっかり楽しみました!

 

無事に公演が終了したので帰宅!

…の前に、主演の市川團子さんが宙乗りした後に捌けていった黒い箱を撮影。

 

花道の突き当たりと一緒で、鳥屋(とや)というそうです。

enmokudb.kabuki.ne.jp

 

宙乗りのほうの鳥屋は常設ではなく、宙乗りのある公演の際に客席の一部を移動させて作られるのだそう。

こちらは博多座のものですが、すごい…!

youtu.be

 

帰り際に、ビルの反対側も見てみました。

 

最後に

新橋演舞場には初めて行ったのですが、歴史を感じさせつつ利便性も申し分なく(お手洗いやコインロッカーの多さなど)、とてもいい劇場でした。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

 

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』感想

こんにちは。

スーパー歌舞伎ヤマトタケル』を観てきたので感想を残します。

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

今回の観劇は早くから予定していたものではなく、シネマ歌舞伎『阿弖流為』を観て生で歌舞伎を観たい気持ちが一気に高まり急遽行くことにしたものです。

公演の直前にチケットをとったので程よい席は軒並み完売しており、いい席(お高い席)か見切れ席かの2択。

迷った結果、せっかくだから!といい席を選びました。

私史上いちばん舞台に近い席で、しかもど真ん中。

上演中、何度も「今役者さんと目合った!?」とドキドキしてしまいました(笑)

 

観劇にあたって、予習をするかどうかとても悩みました。

基本的に演劇や映画は、ネタバレが嫌なので予備知識を一切入れずに観るのですが、日本神話のヤマトタケル伝説…!

ほぼ知らないけどついていける…?と不安でした。

そして、ここのところ阿弖流為を含め「知識あったほうが楽しめたかも!」と思う作品に立て続けに触れたこともあって、今回は後悔しないよう、ある程度の知識を入れてから観ることに決めました。

個人的には正解だったと思っています。

このブログの末尾に私が予習した内容をまとめているので、これから観劇される方はよろしければ参考にしてください。

 

前置きが長くなりましたが、ここから本編の感想です!

 

主人公の「小碓命(おうすのみこと)後にヤマトタケル」を演じるのは市川團子さん。

小碓命の双子の兄である大碓命(おおうすのみこと)との2役を演じます。

團子くんのお芝居を生で観るのは初めてだったのですが、弥次喜多シリーズの映像で12歳の頃から成長を見ているので「こんなに立派になって…!」という気持ちです。

 

第一幕の序盤は、とにかく早替りがすごい。

共に1人2役を演じる團子くんと中村米吉さんが、変わるがわる2つの役で登場します。

特に團子くんのほうは、兄弟2人で争う場面にびっくりします。

團子くんが兄を演じ、弟の代役(というのかな?)の方が客席に背を向けて2人で向き合っていたかと思えば、一瞬隠れて次に2人が出てきたときには團子くんが弟役になっているのです。

早替りというと2種類の衣装を重ねて着ていて脱ぐだけのようなイメージを持っていましたが、このシーンでは何度も兄→弟→兄→弟…と入れ替わるので、脱ぐだけではできないはず。

あの一瞬で衣装を着られるのはさすがです。ご本人はもちろん、裏方さんのサポートもすごいのでしょう。

 

米吉さんは、2役の演じ分けが完璧すぎてまるで別人を見ているようでした。

妹である弟橘姫(おとたちばなひめ)のときは若くて無邪気な少女のよう。

姉である兄橘姫(えたちばなひめ)のときは強くしなやかな女性のよう。

声色や話し方、所作が全く違うのです。

本当にすごかった…!

個人的に、今回の演目は米吉さんが大優勝だと思っています。

 

小碓命熊襲(くまそ)征伐に行き、女装して宴会に潜入するシーンは團子くんがかわいすぎて…!

踊り子の衣装が洋風(ではないのでしょうがそう見えた)でかわいいんです。

最初は真っ赤なドレス風の衣装。

團子くんの軽やかな舞いに合わせて衣装もひらひら揺れて綺麗。

その後、早替りで白ブラウスに緑色のロンスカ(ではないんだけど)に変身。

かわいい!!!

舞いも美しすぎるし、團子くんの回転に合わせてスカートがふわっと広がっていて、釘付けになってしまいました(笑)

本当にこのシーンかわいかったなー…

團子くんの女方をまだ観たことがないのですが、ぜひ観たい。早く観たい。

 

かわいかった踊り子が正体を表して女装のまま立ち回るのも、男の姿に戻って敵を斬るのもかっこよくて気持ちよかったです。

大きな太陽を背に高笑いする一幕のラストシーンはとても印象的でした…!

 

ここで、30分の幕間。

あらかじめ買っておいたお弁当をいただきます。

お弁当については次のブログで紹介する予定です。

 

さて、第二幕の開演です。

二幕でも米吉さんが大活躍!

焼津のシーンで、おそらくまだ倒れてはいけなかった草が先に倒れてしまったような…?

そのとき、米吉さんがきゃっ!っと團子くんにしがみついたのです。

アドリブで怖がるそぶりを入れることで、草が倒れたこともハプニングではなく演出だと思わせようとしたのかなと思いました。

一度しか観ていないので真偽のほどはわかりませんが…

もしそうだとしたら、米吉さんさすがの判断力です!

 

同じく焼津のシーンは男性陣もかっこよかった!

團子くんと、タケヒコ役の中村福之助さんがメインとなる火のシーン。

たくさんの火の精と赤い旗で燃え盛る炎を表現していて、絶えずツケの音も鳴っていて、とても盛り上がる場面でした。

かっこよかったな〜!

 

ツケとは

www.kabuki-bito.jp

 

海のシーンもよかったです。

海に畳を24枚浮かべて…ってどう表現するのだろう?と気になっていましたが、なるほど。ちゃんと情景を表していました。

このシーンの米吉さんもよかった!

弟橘姫は狂ってなどおらず最後までヤマトタケルを愛しているのですが、愛ゆえにあえて狂ったようなことを言って入水するのです。

でも、帝(となったヤマトタケル)の皇后になりたかったというのは本心だろうな…

それが実現しないことをわかっていたから、せめて愛するヤマトタケルのために自分が犠牲になろうとした…

物悲しくて、とても美しかったです。

弟橘姫を失った直後の、それこそ狂ったような團子くんのヤマトタケルもよかった…!

 

ところで、一幕二幕は大向うさんご不在だったのかな…?全く声がかからなかったです。

もちろんそんなこともあるのでしょうが、ここ!という場面で掛け声がないと寂しいですね。歌舞伎の醍醐味なので。

三幕では掛け声があって嬉しかったです。

 

そして、第三幕。

團子くんのヤマトタケルに加え、福之助さんのタケヒコと中村歌之助さん演じるヘタルベがメインに。

タケヒコとヘタルベは、性格が対照的…というか、たぶん同じことを考えているのに表出の仕方が違う2人です。

ヤマトタケルの死後、ヤマトタケルの大切な存在である兄橘姫とワカタケルのために帝のところに行こうとすぐ決めるタケヒコと、ヤマトタケルが生きているうちに報われなかったことに疑問を感じ、帝のところに行くことを躊躇するヘタルベ。このシーンが印象的でした。

三幕ではヤマトタケルが左右にタケヒコとヘタルベを従える構図が多く、この2人は常に対の存在でした。

実際に演じられた福之助さんと歌之助さんがご兄弟ということもあり、タケヒコとヘタルベが兄弟であるような錯覚を何度も起こしました(笑)

 

福之助さん歌之助さんご兄弟、今までノーマークだったのですが、いい役者さんですね…!

福之助さんは若いのに発声がしっかりしているなという印象。

歌之助さんはステップが軽やかで、ヘタルベの役によく合っていました。

 

ヤマトタケルのお葬式が終わり、誰もいなくなったお墓。

予習していたので「白鳥になったヤマトタケルが飛び立つ」ということは知っていたのですが、勝手に素朴な白鳥をイメージしていました。

ですが中から現れたのはとても大きくきらびやかな白鳥。ものすごいオーラに圧倒されてしまいました。

生前に偉業を成し遂げたからこそ、死後もあのような姿になることができたのでしょうか。

 

そして、宙乗りのシーン!

生で宙乗りを見たのは初めてだったような…初めてでないような…

映像で何度も見ているので少し曖昧ですが、少なくともあれほどの近さで見たのは初めてです。

緊張した…!

白鳥といえども、まっすぐに飛んで捌けてしまうものではないんですね。

少し進んだかと思えば戻ってきて、観客にアピールして、また進んで…を何度か繰り返してくれて、思いのほか長いなと感じました。

ストーリー上というよりは、観客へのファンサービス的な意味合いが強いのかもしれません。

盛大な拍手に送られて團子くんが捌け、本編は終了です。

 

この後のカーテンコールがとっっってもよかったんです…!

三幕の終盤、ヤマトタケルがタケヒコたちに「カシの葉をかんざしにすると長生きできるから、大和に戻ったらしなさい」と言って亡くなるのですが、タケヒコたちが大和に着く前に物語が終わるので実際にかんざしにするシーンは出てきません。

ですが、カーテンコールでは役者さんの多く(物語が終わった時点で生きていた登場人物かな?)が頭にカシの葉をつけて登場します。

本編では泣かなかったのに、ここで初めて泣いてしまいました。

こういう粋な演出、大好きです。

みんなヤマトタケルの分まで長生きしてね…!

 

もう1つ、カーテンコールの米吉さんもよかったです。

米吉さんは、弟橘姫の赤の衣装で登場しました。

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メインキャストなのにやけに登場が早いなと思っていたら…まさかの!そのまま袖に捌けたのです。

その後順当に役者の皆さんが登場し、満を持して再び登場する米吉さん!

今度はお葬式のシーンで着ていた白の喪服。兄橘姫です。

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ワカタケル役の子役の子も連れています。

歌舞伎に限らず、1人で2役を演じる舞台はいくつも観たことがありますが、カーテンコールでの早替りは初めて見ました。

すごかったな…!

 

そしてそして、帝役の市川中車さんに示されて、主役の團子くんが登場。

主役としての誇りを感じる、堂々たる佇まいです。

 

第一幕の序盤、少年時代の小碓命を演じる團子くんには正直、声が細いかな…?と思ってしまったのですが、その後徐々に発声がしっかりとしてきて、ヤマトタケルの成長に合わせて演じ分けていたことに気づきました。

三代目市川猿之助さんが初めてヤマトタケルを演じたのは46歳。四代目は36歳。

共に、ヤマトタケルが没したと言われている30歳(諸説あり)を過ぎています。

ですが、團子くんはまだ20歳。

まだ経験していない年齢の役を演じなければならなかったのです。

それをきちんと演じきり、少年時代からの成長も見せてくれて、すごい役者さんです。

惜しみない拍手で賛辞を伝え、公演は終了しました。

 

数年前から続いた澤瀉屋のあれこれ…

当時まだ10代だった團子くんは、少なからず心を乱されたのではないかと思います。

ですが、それを微塵も感じさせず、むしろ好機とばかりに大役を全うする姿には心を打たれました。

若くして(おそらく想像していたよりも早く)重責を担うこととなった團子くん。

その苦労を計り知ることはできませんが、どうかこのまま健やかに役者道を極めて、成長の様子を見せていただけたら嬉しく思います。

團子くん、いや、市川團子さんをこれからも応援していきます!

 

ここから先は予習した内容をまとめたものなので、特に観劇のご予定がない方は飛ばしてください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

 

予習した内容

公式HP

www.kabuki-bito.jp

出演者

Notionに作ったまとめページスクリーンショットです

用語

あらすじ

小碓命、父帝の命で熊襲を制圧、ヤマトタケルを名乗る

舞台は大和の国。帝には双子の兄弟の皇子(みこ)がいた。母を早く亡くした兄弟の兄大碓命と弟小碓命(おうすのみこと)、後のヤマトタケルだ。小碓命は武勇に富んだ心優しい19歳の青年。帝の命に従って九州の熊襲征伐に行き、館へ踊り子に身をやつして潜入し、熊襲の国を治める兄タケルと弟タケルを討ち果たす。兄大碓命の役との早替わり、樽を投げ合って宮殿の壁などを壊す迫力十分の大立ち廻りが見どころ。敵であった弟タケルの願いから名前を受け継いだ小碓命ヤマトタケル(大和のタケル)と名乗ることになる。

天の村雲の剣を賜り、東国征伐に向かう

大和の国へ戻ったヤマトタケルだが帝は次から次へと過酷な使命を言い渡す。兄橘姫(えたちばなひめ)と婚礼を挙げたものの東の蝦夷を征伐するため出立する。その途中、叔母・倭姫と弟橘姫(おとたちばなひめ)が暮らす伊勢の大宮に立ち寄って倭姫に父への真情を訴え、天の村雲の剣という神宝を与えられる。従者タケヒコと共に東国へ旅立ったヤマトタケル。相模の国の焼津では国造ヤイラムから火攻めに合うのだが、神宝雨の村雲の剣で草を薙ぎ払い、逆に火をおこして窮地を逃れる。剣は以後草薙の剣と呼ばれる。ここは赤旗を使った敵の武者と格闘が見もの。野焼きの場面はスピード感に溢れた立ち廻りで圧巻。走水の海上ではタケルを慕って同行していた弟橘姫が荒れ狂う海に船から入水する。海の神にその身を捧げてタケルを救うのだが、二十四枚の畳と浪布を使った場面が効果的な演出である。

都を目前の伊吹山にて力尽き、白鳥となる

壮大なスケールの物語のクライマックスへと向かっていきます。ようやく東国を平定したヤマトタケルは帰還の途中、尾張の国造の娘みやず姫を妻とすることになる。その席でまたしても帝からの新たな役目を伝えられる。都に帰る前、伊吹山の山神を征伐せよというのだ。焼津の闘いを切り抜けた草薙の剣をみやず姫に預けて伊吹山に向かう。しかし神宝の剣を置いてきたのを知った山神はタケル打倒に燃えるのだった。伊吹山に誘い込まれたタケルは白く大きなイノシシと死闘になる。白猪は山神の化身。吹雪の中、姥神は術で大量の雹を降らし、雹に打たれたタケルは致命傷を負いながら辿り着いた伊勢の国・野煩野でついに力尽き、世を去ってしまう。志貴の里で営まれる盛大な葬儀。兄橘姫との間に生まれたワカタケルが日継の皇子と決まった後、誰もいなくなった墓から一羽の白鳥が飛び立つ。天空を高く行く白鳥はタケルの魂だろうか。「天翔ける心、それが私だ!」。場内に響き渡る声が美しく感動的な幕切れとなります。

引用元

enmokudb.kabuki.ne.jp

スーパー歌舞伎

江戸歌舞伎の要素(踊り、ツケ入りの見得、隈取りの化粧、台詞の合方としての音楽など)と、現代人に通じるテーマ性を持ったストーリーのある新作歌舞伎の実現

派手な立ち回りと骨太な人物描写セリや宙乗りをフル活用した大掛かりな舞台装置、煌びやかな衣装、下座音楽と現代劇音楽の要素を併せた音楽による一大スペクタクルである。

「天翔ける心」が物語にたびたび登場するキーフレーズ 

2012年に三代目市川猿之助市川猿翁襲名、市川亀治郎の四代目市川猿之助襲名、三代目の実子で映画やドラマで活躍していた香川照之市川中車襲名、香川の息子政明の市川團子襲名の際に襲名披露興行の演目のひとつとなった際は、「親子の確執」をテーマとしていることから話題となった。

引用元

ja.wikipedia.org

2012年キャスト

SNS

www.instagram.com

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YouTube

youtu.be

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参考情報

Wikipedia

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

その他

www.yomiuri.co.jp

intojapanwaraku.com

映画『ARGYLLE/アーガイル』感想

こんにちは。

映画『ARGYLLE/アーガイル』を観てきたので、あっさりめの感想を残します。

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

私は、どちらかというと邦画派で洋画はあまり詳しくないのですが、なぜか洋画のスパイ映画は昔から大好きで結構観ています。

キングスマンシリーズも好きだったので、アーガイルはとても楽しみにしていました!

 

この映画にはスパイが使うガジェットや、施設のシステムに侵入して裏でミッションをサポートしてくれる仲間といったスパイ映画の醍醐味(と私は思っている)要素はあまり出てきませんが、主人公が組織の命令で任務を遂行しているわけではないので仕方ないですね。

それでもとてもおもしろかったです!

 

二転三転するストーリーに、どんどん引き込まれました。

ド派手なカーアクションから始まったかと思えば、実はそれはフィクションでした!主人公が書いたスパイ小説の中の出来事でした!と明かされる。

ただの小説家が本物のスパイに狙われて「そんなことある!?」と思っていたら、実は主人公も記憶を失くしたスパイ(CIAのエージェント)だった!

と、思ったら主人公は悪の組織の一員でもあって、二重スパイをしていた。でも辞めたがっていた、と。

次々と明かされる事実についていくので精一杯です。

でも本当に飽きない!

現実世界にも、劇中小説の登場人物であるアーガイルが主人公の幻覚として登場するので、小説の中の出来事なのか現実の出来事なのか、境界が曖昧でふわふわとした感覚になります。

 

1つだけ、主人公が記憶を失う前に悪の組織(ディヴィジョン)のスパイになった経緯がよくわからなかったな。

元々CIAのメンバーで、CIAを裏切ってディヴィジョンのスパイになった(でもそれを後悔していた)のか、CIAの任務として、情報を探るためにディヴィジョンに潜入していたのか。

後者だとは思いますが、そうするとバクーニンを殺した動機は何なのでしょう。ディヴィジョンからの信頼を得るため…?

 

こういう映画で男女コンビが一緒に戦ううちに恋愛関係になる…という展開があると、ちょっと急すぎない?と思ってしまうのですが、この映画では元々2人は恋愛関係で、片方はずーっと相手を思っていて、記憶を失くしたほうも思い出して…という感じだったので違和感はなかったです。

 

映像美もすごかった!

特に、2人がカラフルな煙を上げて踊りながら敵を倒していくシーンと、重油スケートのシーン。

先に映画を観た方の感想で「キングスマンラスプーチン戦を彷彿とさせる」というものを見ましたが、まさにそんな感じでした。戦っているのに、美しかった!

洋画特有(かな?)の、命の危機が迫っているのにジョークを言ったり愛を確かめ合ったりする余裕な感じが好きです。

 

「奇抜なアイディアを送ったファン」の存在には、まさか!?と思いましたが、そのまさか!最後の最後に出てきてくれて感動しました。最高のハッピーエンド!

ミッションインポッシブルのルーサーとか、キングスマンのマーリンとか、そういうキャラクターが大好きなので、登場時間は短かったですがこれは嬉しい。

仮に続編があるとしたら、彼女は重要キャラクターになることでしょう。

 

とてもおもしろい映画だったので続編を期待してしまいますが、あの2人にはもう命の奪い合いなんてせずに猫を愛でて穏やかに暮らしてほしいので、続編なくてもいいかな(笑)

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

映画『カラーパープル』感想

こんにちは。

ミュージカル映画カラーパープル』を観てきたので、感想を残したいと思います。

※ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

思った以上につらい内容でした…

公式ホームページに掲載されているあらすじでは

横暴な父の言いなりとなったセリーは、父の決めた相手と結婚し、自由のない生活を送っていた。

とされているのですが、「言いなり」とか「自由のない」とかいうレベルではない。虐待です。

wwws.warnerbros.co.jp

最初は、主人公セリーが産んだ子どもを取り上げた男が誰なのかわからず、セリーが子どもの顔を「私と父さんに似た」と歌ったときにも不思議に感じていたのですが…後から意味に気づいてぞわっとしました。

結婚も望まないものでした。本人不在の場での男たちの取り決めによってあっさり決まってしまう。私だったら耐えられません。

 

つらい生活の中で、セリーの唯一の希望は妹のネティだったのだと思います。

ネティは賢く、男にただでは服従しない性格です。

子どもを2人も産まされたセリーとは違い、父親に襲われたことを理由に家を逃げ出してきています。

ネティと一緒に支え合って暮らしていけると思った矢先、セリーの結婚相手であるミスターのせいで最悪な別れ方をすることとなってしまいます。

ここで、絶望を感じました。

ここまでセリーを見ていて、もっと主張すればいいのに!男に反抗してもいいのに!と思う場面もあったのですが、実際に反抗したネティはミスターに危うく殺されかけ、家を追われたのです。

この世界において男に反抗するということが何を表すのかがこのシーンで表されていて、暗澹たる思いになりました。

 

この物語に出てくる男たちはみんな女を見下しているのか?時代的に仕方ないのか?と思ったところで、ミスターの息子ハーポが出てきます。

ハーポは彼女のソフィアを愛していて、結婚して妻と子どもを幸せにしようと家を建てます。

家を建てるシーンの歌とダンスが、働く男たちの歌!という感じで好きです。レミゼの『囚人の歌』やアナ雪の『氷の心』を思い出しました。女性がメインの映画なので女性の歌が多いですが、男性の歌もいいですね。

ハーポの登場に、やっとまともな男性が出てきた!と喜んだのですが…

こいつも後に「妻を服従させたい」などと言いはじめます。

やはり血は争えないのか…

ハーポのこの言葉に対してセリーは、絶対に言ってはいけないひとことを言ってしまいます。「ぶつの。」

自分は暴力で父と夫に服従させられているのに、ソフィアは夫から1人の人間として尊重されている…

いくらソフィアのことが羨ましかったとしても、ハーポに暴力を振るわせ自分側に引きずり込むのは、やってはいけないことです。

ですが、ここまでのセリーの心情を思うと同情してしまいます。

 

ソフィアは強い女性で、一見すると苦労なんて知らなそうに見えますが、実は親や兄弟、親戚などの男たちに差別を受けてきました。その中で今の強さを身につけたようです。

だからこそ、やっと見つけた信頼できる家族であるハーポに虐げられることは許せないし、現状を変えようと努力せずに自分と同じ立場に引きずり込もうとしたセリーのことも許せなかったのだと思います。

ソフィアはこの一件で家を出ていってしまいますが、ここからハーポとソフィアが付かず離れずの関係なのが個人的に好きです。

お互いに別のパートナーを見つけますが、一度は愛し合った関係。相手を思う気持ちはずっと持ち続けているところがいいです。

 

その後出会うシュグも、セリーを大きく変えた女性です。

彼女は、とても奔放に見えます。

牧師の娘ということもあり、暴力的にとか性的にとかいう虐げられ方はしていないのかもしれません。でも、窮屈だったのかな…

男たちには性的な目で見られ、女には嫌われ。牧師である父に、自分の好きなブルースも認めてもらえません。

そのため、長いこと街を離れていました。

 

そんなシュグが、街に戻ってくる!

このシーン、ミュージカル!って感じでとてもワクワクします。

 

このシュグとの出会いによって、セリーが少しずつ変化します。

2人が一緒に映画を観るシーン、よかったな…

2人のキスには恋愛とか性愛ではなく、もっと深い愛のようなものを感じました。

妹のネティが生きていたことを知れたのも、シュグのおかげです。

 

白人の市長夫妻のシーンも、印象的です。

セリーたちの側に立って観ているともちろん嫌なやつなのですが、そこまで悪気がなさそうなところが逆に気持ち悪い…

黒人は白人に、貧しい者は富む者に仕えるのが当然で、「働かせてあげる」ことはいいことだと心から思っているようでした。

 

ある日、ミスターはセリーをひどく侮辱した後、髭を剃れ!とセリーに命じます。

セリーが震える手でカミソリを持つシーン。

やれ!やっちゃえ!と思わずにいられませんでした。

ミスターは、自分が虐げている相手に刃物を持たせて自分は無防備に目を閉じて、絶対にセリーが自分に歯向かうことはないと高を括っていたのでしょうか。

 

その後の、ミスターの家でみんなが揃うシーンは痛快でした。

セリーはもう男たちの言いなりにならないと決意します。

6年の刑務所生活によりすっかり別人のように暗くなってしまっていたソフィアは、セリーの言葉を聞いて自分を取り戻します。

セリーがミスターに放った台詞、「私を虐げる限り、あなたには不幸が訪れる」。

ここまで長かったけれど、言えてよかった!

 

その後は、なんだかいい感じに物語が展開します。

父が死んで、父のお店がセリーとネティの名義だったことがわかります(同時に、セリーの子どもが実の父親との子ではなかったことがわかって少しほっとしました…)。

 

セリーがパンツ屋さんを開きます。

ここの歌唱シーンすごくよかった!いちばん好きなシーンかもしれないです。

このとき、セリーの顔が別人のように明るくなっていて驚きました。セリー役の俳優さん、すごい!

 

ミスターが雷鳴轟く中で雨に打たれ、畑で倒れるシーン。そのまま死ぬのかと思いました。

ミスターは、意識が朦朧とする中でセリーの「私を虐げる限り…」の言葉を思い出し、神に対し「改めます!」と誓います。

死にたくないばかりに言っているだけかと思いましたが、口だけでなくその後ちゃんと行動に移したのは、まあよかったです。

ネティの帰国のために自分の土地を売ってお金を工面するのも、それをセリーに言わないのも、よかったと思います。

ちょっと急すぎる気はしましたが、やっと改心したようです。

 

ミスターがセリーの店に顔を出し、もう一度やり直さないかというようなことを言いますが、「友達で」と断られます。

あれだけのことをされたのにミスターと友達になれるセリーの懐の深さには感服です。

ミスター、やっと失ったものの大きさに気づいたか!!!

 

終盤、セリーは自らのパーティーにミスターを招待します。

父の葬儀で牧師が話した内容を踏まえると、これはセリーの「赦し」なのだと思います。

私だったら、後から何をしてもらっても受けた仕打ちのことは忘れないし、許せません。セリーの中に神様がいたから許せたのかな…

 

そして、セリーとネティの再会。

生き別れた子どもたちとの再会と、新たな家族との対面。

再会できてよかったし、子どもたちにネティがついていてくれて本当によかったと思いました。

 

ラストの歌唱シーンは、ミュージカルのラスト!という感じで高らかに歌い上げるのではなく「アーメン」で静かに終わったのが新鮮で、とても印象的でした。

 

最後に総括的な感想を。

これは映画なので最後はいい感じに終わりますが、実際には映画のように上手くはいかず、虐げられたまま一生を終えた女性が多くいるかと思うといたたまれない気持ちになります。

ストーリーが重すぎて、観ていてとてもパワーを使うのでまた観たいかと問われると悩んでしまいますが、全編に渡って音楽がとても良く、女性たちが皆かっこいいのは確かです。

一度は観てよかったなと思います。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

富士フイルム「X-S20」で撮る「国立新美術館」乃木坂46ロケ地

こんにちは。

前回までの記事では、富士フイルムの「トライアルサービス」を利用してカメラをお借りし、神保町などをお散歩した様子を書いてきました。

nonnopan.hatenablog.jp

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今回は、その日の最後に行った「国立新美術館」を振り返りたいと思います。

カメラを返却する六本木駅付近でどこか行きたいな、と調べている中で偶然ホームページを見つけ、個性的な建物に惹かれて行ってみたのでした。

www.nact.jp

 

今回も富士フイルムのX-S20、フィルムシミュレーション「クラシックネガ」でほぼすべての写真を撮影しています。

 

国立新美術館

国立新美術館は建築家の黒川紀章さんらが手がけたそうで、波のようにうねうねとしたガラス張りの建物や、黒川氏の代名詞ともいえる「円錐形」のエレメントを用いたことが特徴ということです(公式HPより)。

www.nact.jp

 

今回は写真を撮ることが目的なので、展示などは見ずに建物だけ見学させていただきました。

 

敷地入口の看板。

 

波打つ不思議な形をした建物。

全面ガラス張りの透明感ある建物で、個人的には「クラシックネガ」との相性がいいような気がします。

 

エントランスの円錐。クリスマスツリーのような形です。

 

真上を見上げると、円!(当たり前)

 

さて、中に入ります。

外壁はガラス張りでしたが、床は木なんですね。

日の光の入り方がすごくいいです。

 

中から見ると外壁のうねりがよりはっきりとわかります。

 

外壁が個性的な形をしているので、日の光の入り方も独特。

 

 

駒のような形をした構造物も目を引きます。

こちらはコンクリート造り。

素材の違いもおもしろいです。

 

クリスマスツリー()は中から見るとこんな感じ。

 

エスカレーターで2階・3階に昇って撮影。

 

 

 

広角レンズだと全景が写るのがいいですね。

 

さて、ひととおり建物を堪能したところで、場所を移すか、カメラを返却して帰るか悩みます(体力的には限界が近かった)。

私は乃木坂46のファンでもあるので、美術館直結の乃木坂駅に行き、ホームで『透明な色』のジャケット写真と同じ画角の写真でも撮ろうかな〜と考えました。

ちなみにカメラは違いますが、以前一度やっています。

 

前も行ったしな〜でも他に行きたいところもないし…と迷いつつ、なんとなくネットで検索していると、「乃木坂46のジャケット撮影に使われた国立新美術館」の文字が…!

え!?と思いつつ少し調べてみると、2ndアルバム『それぞれの椅子』のジャケ写のロケ地とのこと!

いや、そうじゃん…

この通常盤のジャケ写、よく見てるやつだ…

 

それ以外のタイプのジャケ写には馴染みがなかったものの、すべて国立新美術館で撮影されているとのこと。

せっかくなので、すべて回ってみることにしました!

 

乃木坂46『それぞれの椅子』ロケ地

まずは、通常盤Type-Aのジャケ写となっている、2階と3階を結ぶエスカレーター。

ジャケ写はこんな感じ。

 

撮影したのはこちら。

しばらく粘ったのですが人がいない瞬間の写真は撮れなかったです。

 

続いてType-B。建物入って右奥の方向にある階段を2階から写し、1階〜3階すべてを1枚に収めた画像です。

私の推しである星野みなみちゃんがいちばん前に写っていて嬉しい。

 

撮影したものはこちら。

なかなか同じ画角で撮るのは難しい。

もっと遠くからズームで撮っているのでしょうか。

 

Type-Cはこちら。1階のカフェスペースのテーブルと椅子をすべて撤去して撮影したようです。

 

撮影したのがこちら。画角的にはだいぶ近いのではないでしょうか。

 

最後に、Type-D。建物の外観を収めたものです。この画像を見ると、高い角度から撮影されている?再現は難しいか?と思ったのですが…

 

意外といい感じに撮れたのではないでしょうか。

ジャケ写では芝生のように見える部分が、私が行ったときには砂利と人工的な植物が配置された、展示スペースになっていました。

 

せっかくの聖地巡礼(?)だったので比較写真を撮りたく、スマホに表示させたジャケ写を写り込ませて撮影してみたのですが…

明るさやボケの関係であまり綺麗に撮れなかったのでここで供養させてください。

こういうときは、印刷した写真を持っていったほうがいいのでしょうか…

 

さて、富士フイルムのカメラを借りた都内お散歩はこれにて終了です。

お借りしたときと同じフジフイルム スクエアの2階で返却の旨を伝え、故障がないかなどの簡単なチェックをしていただき、あっさりと手続は終了しました。

 

カメラそのものも良かったし、係の方の対応も良かったので、また利用したいなと思いました!(購入はまだまだ先の話…)

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

富士フイルム「X-S20」で撮る神保町と靖国神社

こんにちは。

前回の記事では、富士フイルムのトライアルサービスを利用してカメラをお借りしたところまで書きました。

nonnopan.hatenablog.jp

今日は、実際にお借りしたカメラで撮影した写真を交え、思い出を振り返っていきたいと思います!

 

六本木

まずは、フジフイルムスクエアを出てすぐのビル群を。

ボケ感を確認したり

超広角レンズの写りを楽しんだり。

 

 

神保町

電車に乗って、次の目的地に向かいます。

神保町駅で下車し、A8出口から出るとそこは…小学館

小学館ビルの中に入っているカフェで、3月1日(金)公開の『映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)』とのコラボメニューを提供していたので食べてきました。

ドラちゃんかわいかった〜

 

もちろん味もおいしかったです!

dora-world.com

今回の映画とのコラボは5月6日(月・祝)までの期間限定です。

ドラ好きの方はお早めに…!

 

お隣の集英社ビルと、綺麗に手入れされたお花。

 

 

さて、私が富士フイルムのカメラを試してみたかったいちばんの理由は、フィルムシミュレーションを使ってみたいからでした。

フィルムシミュレーションとは

富士フイルムのホームページでは、以下のとおり説明されています。

フィルムシミュレーションとは、撮影意図に合わせてフィルムを取り替えるように、発色やコントラストを変化させることができる機能です。

digitalcamera-support-ja.fujifilm.com

実際に使ってみましたが、とても楽しい!

特にお気に入りは「クラシックネガ」です。

フィルムライクな写りに惹かれてしまい、ここから先はほぼずっとクラシックネガで撮っています。

 

なんてことない街並みや交差点も、なんだか素敵です。

 

 

古書店街のほうに歩いてきました。

このあたりは特にフィルム風の写りが似合う!

 

 

 

 

たくさん撮って満足!

次は、九段下に移動します。

 

九段下

なぜ九段下かというと、前日に大泉洋リサイタルで入った日本武道館を超広角レンズで撮ってみたかったから!それだけです(笑)

 

たまたま人がいない瞬間に撮れた田安門。

 

武道館では、「Chilli Beans.」というバンドの夜公演に向けて物販などが行われ、賑わっていました。

全然関係ないのに、ファンに混ざって写真撮影。

前日の興奮を思い出して、少し寂しくなります。

それにしても、武道館の目の前から撮って全体が写るの、すごくないですか!?

 

前日ほぼ同じ場所から別のカメラ&レンズ(28mm)で撮った写真はこんな感じ。

 

道の反対側から撮ってもこうです。

改めて、8mmすごいな…

 

武道館の撮影も楽しんだので、向かいの靖国神社に行ってみることにしました。

歩道橋の上から撮影。

 

正面の鳥居。ものすごい迫力です…

 

灯籠には、鹿の模様が。

 

一直線に並んだ鳥居、神門、拝殿がすべて大きく、道は広く木々は高く、とにかく壮大で圧倒されます。

 

中門鳥居と拝殿。ここから先は「撮影禁止エリアがあります」という表示が出ていたはず(完全に禁止ではない)。あまりにも厳かな空気で、中では撮影はせずに参拝してきました。

 

大村益次郎さんにご挨拶して、靖国神社を後にしました。

 

目的地も残すところあと1つ!…なのですが、そこは別でまとめたいのでまた次のブログで。

nonnopan.hatenablog.jp

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

富士フイルムのトライアルサービスを使ってみた

こんにちは。

今日は、先日利用した富士フイルムのトライアルサービスについて書いていきたいと思います。

※2024年2月当時の情報です。最新の情報は公式ホームページをご確認ください。

 

fujifilm-x.com

 

富士フイルム「トライアルサービス」とは

富士フイルムのホームページでは、以下のとおり説明されています。

お客様に気軽に当社GFXシリーズ/Xシリーズ・双眼鏡の高画質を体験頂ける様、トライアルサービスを実施しています。

実際にカメラボディとレンズを手にして、操作感や機能性、撮影画像の品質などをじっくりお試しいただけます。

富士フイルム社製のカメラやレンズ、双眼鏡を、1日〜最大7泊8日でレンタルできるサービスです。

料金は借りる機材や日数によって異なりますが、当日中であれば無料のものも多いです。

詳しくはホームページをご確認ください。

 

「トライアル」という名称のとおり、ターゲットは購入を検討している方だと思いますが、私が行ったときには営業などは一切なく、後日連絡がくるようなこともなかったです。

ちなみに私は、トライアルして良かったらすぐ買おう!というほどの熱量は全くなく、フジのカメラ気になるな〜くらいの温度感で行きました。

他社のカメラトライアルや家電量販店での試し撮りは、店員さんに見守られながら店内で数枚撮るだけということがほとんどだと思います。

その程度カメラに触っただけでは素人には判断できないし、何より見られていることに緊張してしまうので、一度預かって落ち着いてカメラに触れるこのサービスは非常にありがたかったです…!

 

レンタルの流れ(私の場合)

トライアルサービスを利用できるのは、東京と大阪の2箇所。

今回私は、東京・六本木にある「フジフイルム スクエア」で利用させていただきました。

 

大泉洋リサイタルで都内に2日間滞在したので、それに合わせ1泊2日でカメラとレンズをレンタルする予定でした。

滞在1日目の午後1時頃、六本木駅に降り立ちます。

フジフイルムスクエアが入っているという「東京ミッドタウン・ウエスト」を探し回りますが、なかなか見つからず、10分くらい付近をうろうろしてしまいました。実はかなり近くにあったのですが…

やっとのことでフジフイルムスクエアを見つけました!

 

 

それにしても富士フイルム東京ミッドタウン・ウエストをすべて1社(ホールディングス)で使用しているよう。さすがの大企業です…!

 

 

入ってすぐの壁にあるカメラのネオンサインがかわいい。

 

 

1階では写真展が行われていたり、撮影禁止でしたがフジの歴代のカメラやフィルムなどが展示されているコーナーがあったりして興味深かったです。

特に歴代の「写ルンです」が並んだコーナー!とてもかわいくて、写真撮りたかったな…!

1階の奥のほうにいらっしゃった富士フイルムの方に恐る恐る「あのー…トライアルって…」と声をかけると、親切に2階の窓口まで連れていってくださいました。

そのままトライアルサービスの説明もしてくださったのですが…

ここで、唯一にして最大の難関にぶつかります…!

 

あらかじめホームページを見て、準備が必要なものは把握してきたつもりでした。

  • お客様ご本人の現住所が確認できる写真付き身分証明書
  • クレジットカード
  • 当日連絡のつく携帯電話
  • 緊急連絡先(ご自宅・ご家族・ご勤務先など)

この「緊急連絡先」がネックです。

富士フイルムの方がその場で緊急連絡先に電話をかけ、繋がらなければトライアルサービスを利用することができないのです…

私が最初にフジフイルムスクエアに行ったのは金曜日。しかもお昼休みが終わったばかりの午後1時過ぎ。

家族も友達もみんな仕事中です。

電話をすれば出てくれる人はいるかもしれませんが、こちらは有給をとって遊んでいる身。

仕事をしている人に遊びの協力をお願いするのは気が引けてしまいます…

悩んだ末に、この日はトライアルを諦めることにしました…

幸いなことに私は翌日まで都内にいる予定だったので、土曜日である翌日の朝イチに連絡先を手配のうえ再度来ることにしました。

 

なお、私は問題なかったのですが、準備物のうち「クレジットカード」にも1つ落とし穴があります。

ナンバーレスカードは使用できないのです。

説明してくださった富士フイルムの方によると、最初に提出するのは決済用ではなく保証的な意味合いで、カードをコピーするだけのようです(カメラ返却後に、支払がある人は改めて決済。私は支払がなかったのでその場でコピーをシュレッダーにかけていただきました)。

その際、ナンバーレスカードでは番号がわからないため不可とのことでした。

普段ナンバーレスカードをお使いの方はご注意ください。

 

さて、翌日。

前日のうちに親に事情を説明し、緊急連絡先とする了承を得ているので満を持してフジフイルムスクエアへ向かいます。

スムーズに2階へ進むと、カメラやレンズのカードが並んだラック(?)があります。

 

 

この中からトライアルしたいものを選んで、カウンターに持っていくようです。

私は事前に決めてあった3点のカードを持ち、カウンターに進みます。

私がお借りしたのはこちら!

  • X-S20(カメラ)
  • XF8mmF3.5 R WR(広角レンズ)
  • XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR(ズームレンズ)

1人につきカメラは1台まで、レンズは2本までという制限がありました。

 

係の方が丁寧に説明してくださり、連絡先確認も無事に終えます。

料金は、当初の予定どおり1泊2日で借りていたら計6,500円だったところですが、1日のみの利用に変更していたため、無料でした。ありがたい。

 

いろいろありましたが無事にカメラを受け取ることができたので、ここから街に繰り出します!

次回のブログでは、実際にお借りしたカメラで撮影した写真を交えて思い出を振り返りたいと思います。

nonnopan.hatenablog.jp

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!