徒然なるまま

日々の記録

映画『青春18×2 君へと続く道』感想

こんにちは。

映画『青春18×2 君へと続く道』がとっっってもよかったので感想を書きます!

 

1人でも多くの方に映画を観てほしいので、今回はあえて重要なネタバレを伏せようと思います。

物語の核心に関わる重要なネタバレは伏せますがストーリーには触れますので、読んでいただく方は自己責任でお願いいたします。

happinet-phantom.com

 

めちゃくちゃいい映画でした!

上映館と上映回数がそこまで多くないので、あまり力の入っていない映画なのかな?と思いつつ、清原果耶ちゃん×台湾」という、好きな人と場所の組合せに惹かれて鑑賞しました。

結果、ここ数年でいちばん刺さった作品となりました!

この映画を観るまで直近のベスト映画は『護られなかった者たちへ』で、恋愛映画(?)の中で印象が強かったのは『夏への扉ーキミのいる未来へー』でしたが、並びました!

とかく私には清原果耶ちゃんが刺さりまくるようです。

 

ちょうど最近台湾ひとり旅に行きたいなと考えていてよくブログなどを読んでいたこともあり、行きたい気持ちに大きく拍車がかかりました。

夜景や十份のランタン上げなどの綺麗な景色ももちろんですが、台南のなんてことない日常の風景がまたいい感じです。

アミとジミーのバイト先のカラオケ店に行きたくなりました。

 

夜景の綺麗な場所に連れてきてくれた年下男子に「よく彼女と来るの?」と自分から聞いておいて、「アミは?」と聞き返されると「気になるの?」といたずらっぽく笑うアミちゃん、小悪魔すぎる。

映画デートで「ポップコーン食べたい!」とか「ランタンいつか連れてって!」とか自由奔放に振る舞っているのもよかったです。ジミーは終始「かわいい〜!」と思っていただろうな。

アミのキャラもですが、演じる清原果耶ちゃん(の外見)が本当にかわいい!特に映画デートのときのワンピース姿がかわいかったです。でもただのTシャツとかでも様になる。羨ましい。

写真はこちらのページからお借りしました

 

アミは割と早い段階でジミーからの好意に気づいていた、というか男性からの好意には慣れていてジミーに関してもその1人として接していた、という印象です。

なので前述の夜景のシーンでも、悪気なく小悪魔発言をしたのかなと思います。

ですが映画デートの日の夜くらいから、ジミーに握られた手をそっと離したりなど、ジミーへの態度が真摯になった気がします。

少し前までのアミであれば握り返して微笑むくらいしそうというか…(笑)

この日あたりから、アミもジミーへの好意を自覚し始め、だからこそこれ以上踏み込まないよう真摯な態度になったのでしょうか。

写真はこちらのページからお借りしました

 

アミの、夜景のシーンでの「人生が長いかどうかはわからない」という発言や、デートで映画を観た後に急に様子がおかしくなる感じなど、少し引っかかることはあれど、何か訳アリなんだな、深く考えないようにしよう、というスタンスで観たら最後はそれらの言動も腑に落ち、じんわりと感動しました。

事情を何も知らずに無邪気にアミに好意を寄せるジミーと、ジミーに惹かれながらも事情があってそれを隠し、あまつさえ日本に彼氏がいると嘘までつくアミの対比が切なかったです。

アミがランタンに書いたお願いごと「旅がずっと続きますように」も、そういうことね!と…

写真はこちらのページからお借りしました

 

ジミーが松本の居酒屋で同郷の店主と出会い、街を案内してもらうくだり、アミに会いに行くことだけがゴールの旅であれば不要な過程なのですが、「ゴールのない旅」にとってはとても重要だったと思います。

ジミーは「回り道ばかりで後悔しています」と言いますが、大きく回り道したからこそ、ふらっと入った居酒屋で同郷の店主と出会うという奇跡みたいなことが起こったのです。

アミに想いを伝えられなかったり、会社で周りが見えなくなって反感を買ったりと大きく回り道をしたジミーですが、だからこそこれからまた大きな夢を持ち、叶えることができるのではないかと感じました。

「一休みは、より長い旅のため」という台湾のことわざ(?)とてもいいな。

 

ジミーが日本の電車で出会ったチャラい学生、どこかで見たことあるなと思ってよく見たら、なにわ男子の道枝くん!

売れっ子アイドルがこんなちょい役(?)で出るんだ!と驚きましたが、なかなかいい味出してました。

最初は「映え〜!」と言いながら写真を撮りまくっていて、現代っ子だな…という感じだったのですが、トンネルを抜けるシーンでジミーに「あえて写真を撮らず、心のシャッターで!」と言っていて一気に好感度が上がりました(笑)

「トンネルを抜けると雪国だった」と、ベストタイミングで言ってくれるのもよかったです。

写真はこちらのページからお借りしました

 

ここで道枝くんがネカフェを教えたことによりジミーがネカフェに行くことになり、黒木華さんとの出会いとランタン祭に繋がるという流れもよかった。

旅って、人生って、ぜんぶ繋がっているんだなあ。

黒木華さんは昭和のおしとやか美人を演じているイメージが強いですが、現代のネカフェで働くフリーター役も似合っていて、さすがの演技力です。

このフリーターのおかげでジミーは自分の作ったゲームが人を感動させていることを実感でき、「自分を確かめる旅」の重要なポイントにもなっていたと思います。

写真はこちらのページからお借りしました

 

その他、日本パートでは松重豊さん、黒木瞳さんといった大物が次々と出てきます。贅沢!

写真はこちらのページからお借りしました

最後にミスチルがかかるのもまた最高!

歌詞が映画の内容とリンクしていて、最後の最後にまたグッと心を掴まれました。

 

アミとジミーが片耳イヤホンで聴いていたミスチルの曲は何かな。作中では流れないのですが、私は『終わりなき旅』かなと思っています。「ゴールのない旅」がこの映画のテーマのひとつでもあったので。

曲に紛れるようにボソッと帰らないでって言うジミーも、おそらく聞こえているけれど聞こえないフリをするアミも、お互いの気持ちを想像すると切ない。でも、間違いなく名シーンでした。

写真はこちらのページからお借りしました

 

私はあまり同じ映画を何回か観たいとは思わないタイプなのですが、これは絶対にまた観たい!というか観ると思います。

そして台湾ひとり旅が実現した暁には聖地巡礼したい。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!